「あっ、あのさ、変なことを聞いてもいい?」実はずっと気になってることがあったんだ。「えぇ、いいわよ」「何かあった?」俺の問いかけにゆきママとみきママが答えてくれた。「えっと…実は今回の話が出てからずっと気になってたんだけど…大我が俺を養える力があるってどういうこと?」そう、寮にいたときも、ここに来た時も、大我は平然とそんなことを言ったんだ。でも、俺自身が堕ちてたから詳しい理由とか聞けずに今までいたわけで…。みきママたちの養子になるって決めてから、妙に安心して自分に少し余裕ができた分だけ大我のあの言葉が気になったんだ。今更って言われたらあれだけど…「あー、そのことね。それ、嘘じゃないわよ」「そうね、今回の件は本当に大ちゃんが自分で片付けちゃう気でいたんだし」2人のママはケラケラ笑いなが教えてくれるけど答えになってません。だからジッと大我を見たら小さく笑われた。「どういうこと?」ジッと大我を見たら「それはねゆいちゃん。大ちゃんが私たちの会社のモデル兼デザイナーだからよ」「それに、大ちゃんはイラストの方も仕事してたわよね」ゆきママとみきママから飛んできた言葉に俺はあんぐりと口を開けて固まってしまった。「ゆいちゃん、はいこれ」「最近のはこれだな」って、尚パパとまさパパが雑誌を開いて見せてくれた。そこに写っていたのは見間違うはずもなく、大我の後ろ姿だった。って、劉くんも一緒なんですけど!「えっ?うそ、いつの間に?どうやって?」そう、大我がいつこれを撮影出来てるのかが知りたかった。そんな時間ないはずなんだ。寮にいるわけだし、俺が傍にいるから出歩いてないし…。「唯斗が発情して一人で部屋に籠ってるときとか?こっそりと寮を抜け出したりとか?後は寝てる唯斗を誘拐したときとか?」なんて、大我の口から出てきた言葉にびっくりした。全然気が付かなかった。「えっ?でも俺発情ん時も大我のこと呼んでるよね?普通に来てくれてるじゃん」そうなんだよ。一人でこもってても大我を呼ぶときがあるんだ。そういう時でも大我は普通に来てくれるんだけど…。一体いつどうやって抜け出して戻って来てるんだ?「普通に行くな。だけど、唯斗の場合は俺が傍にいると発情の時はいつもより深い眠りに落ちるだろ?それこそ何時間も起きないぐらいには…」大我のその言葉にあって思った。確かに今の
Terakhir Diperbarui : 2025-08-29 Baca selengkapnya