何を言ってるの、この人!
最低だ!
「あなた一体何がしたいの?」
司は彼女の背後に隠している手をちらりと見て言った。「それを着て俺に見せろ」
真夕は息を呑んだ。彼は彼女の手にあるセクシーランジェリーを見たのだ。そして、それを着て見せろと言っている。
彼女は怒りに震え、そのランジェリーを彼の顔に思いきり投げつけた。「嫌だ!」
司は避けず、ランジェリーは彼の顔に当たってカーペットの上に落ちた。彼は手を伸ばして彼女の小さな白い顔をつかみ取った。「和也には見せられるというのに、俺には見せられないのか?」
彼の手の中で頬をつかまれ、彼女は無理やり顔を上げさせられた。彼女はその澄んだ瞳で彼を見つめたが、彼の言っている意味がわからなかった。
彼女は和也にだってこんなものを着て見せたことなどない。
そもそもこんなの、一度も身に着けたことなんかない。
そもそも、なんでルームサービスがこんな物を届けてきたのか、彼女自身にもわからなかった。
「女にそんな格好をしてほしいなら、彩に頼めばいいじゃん!」
彩のところに行けと、彼女は突き放した。
司は唇の端を皮肉げに歪めて笑った。「彩は清く正しいお嬢様で、こんな下品なランジェリーは着ないよ。こういうのは、君みたいな女が着るものだろ?」
君みたいな女?
私が、どんな女だって言うの?
司は彼女の雪のように白く美しい顔を見つめ、親指で彼女の赤い唇を何度も押し潰すように撫でた。彼は挑発的な視線で笑いながら言った。「そんな目で俺を見るなよ。俺と結婚する前、もう他の男と寝てたんじゃないのか?結婚してからは?和也と、他には誰だ?」
真夕のまつげが微かに震えた。そうか、彼は自分のことをそんなふうに思っていたのか。
自分が誰とでも寝られるような女だと?
彩にはこんな下着を着せたくない。でも自分には着せたい。
そういう扱いなんだと、彼女は理解した。
真夕は自嘲気味に唇を歪め、司を突き飛ばしてその場を離れようとした。
しかし司は彼女の華奢な体を腕の中に引き寄せ、顔を近づけてその唇に強引に口づけを落とした。
やめて!
真夕は必死に抵抗した。
だが彼女の細く柔らかい体は彼のたくましい腕の中で思うように動かず、蛇のように身をよじるしかなかった。司の呼吸は乱れ、血が熱く滾っているのが伝わった。彼は手を伸ばし、彼女を壁に押しつ