真夕は傷口の手当てを終え、包帯を巻いた。だが、不運にも司の傷はすでに感染しており、彼は横になるとすぐに高熱を出した。
司は激しい寒気に襲われていた。真夕はエアコンをつけ、何枚もの布団を彼にかけてやったが、それでも彼は寒がり、額からは冷たい汗が滲み、唇まで青白くなっていた。
真夕はこれが自業自得だと思った。彩を病院に連れて行ったとき、なぜ自分の傷をすぐに処置しなかったのか。
真夕は彼に熱を下げるための注射を打ったが、あとは彼自身がこの高熱を乗り越えるしかなかった。
熱さえ下がれば、彼は元気になるはずだ。
真夕は布団をめくり、彼の隣に横たわった。
彼の体は本当に冷たく、まるで氷のように冷気を放っていた。
見捨てるわけにはいかなかった。彼女は唇を噛みしめると、その繊細な体をそっと彼に寄せた。
彼は背を向けていたので、真夕は傷口を避け、後ろから彼を抱きしめた。
真夕が隣に寝ており、柔らかい体が自分に絡みついてきていることに、司は気づいた。薄い衣服越しに、じんわりと温もりが伝わってきた。
まもなく、彼女の小さな手が腹の六つの腹筋の上に触れた。
その小さな手がそっと撫でてきて、まるで慎重に探っているようだった。
司は目を閉じたまま、かすれた声で言った。「真夕、俺は病気なんだぞ!」
真夕はわかっていた。病気だからこそ、彼を温める方法を考えなければならなかった。
そして、最も原始的な方法で彼を刺激するしかなかった。
ただ、自分は彩ではない。この方法が効くかどうかも、真夕がわからない。
真夕は何も言わなかった。最初はぎこちなかったが、次第に大胆になっていき、やがて彼の逞しい胸筋の上に手が落ちた。
……この感触。
司は彼女がますます大胆になっているのを感じた。その小さな手が火を灯すかのように彼の体を撫で、病気の苦しみとは別の苦しみを呼び起こしていった。
司は彼女の手をガッと掴んだ。彼は喉仏が上下し、険しい声で言った。「真夕、もうやめろ!」
二人の体はぴたりと密着していた。真夕は彼の体が急に熱を帯びたのを感じた。筋肉もピンと張っている。
真夕の小さな顔は真っ赤になった。「あなたの体って、私に無感情ってわけじゃなさそうね」
司は一瞬黙った。正直、彼女に対して起こる生理的反応を否定したくても、否定できなかった。
以前から何度か彼女に欲情してい