結局、通りかかった看護師のお姉さんが母を見つけて、地面で何度も這っていた母を病室に戻してくれた。
でも、転んだせいで傷口が裂け、もう一度縫い直されることになった。
これでようやく母は騒がなくなり、私は午前中で学校は終わったので、昼食を持って行った。
だが、母は相変わらず文句を言い続ける。「味が薄い」「食べたくない」
それでも私は無視して、自分の食事を静かに食べた。
すると、母は怒って食事を私に投げつけてきた。
「聞こえてないのか?私はこれ食べないって言っただろ!牛骨スープを煮て、持ってきなさい!」
「本当に食べないの?」
私は眉をひそめて母を見た。なぜか、こんな状況でも、母が平然と私に要求してくることが信じられなかった。
「そう、食べない。お前がこの豚の餌を食べたいなら、自分で食べればいい!」
私は静かにうなずいた。
「じゃあ、食べなくていいよ。夕食まで待って」
そう言って、私は残りの料理をゴミ箱に捨て、リュックを背負って出て行った。
母が病室で壁を叩きながら私に向かって不孝だと叫んでいるのを無視して。
その時、初めて私は、「自分には権利がある」ということがこんなに爽快だと感じた。
だから、母が私たちを叩いて罵っていた理由が少しわかった気がした。