『学園ハンサム』の拓也が特に輝くシーンといえば、やはり彼が持ち前のナイフスキルを披露する場面だろう。特に第3話のクライマックスで、追い詰められた状況から仲間を救うために単身敵陣に切り込むシーンは圧巻だ。あの独特のトゲトゲしい画風の中でも、彼の動きだけはなぜか滑らかに見えるから不思議。刃が光る瞬間のコマ割りと効果音の組み合わせが、この作品ならではの不気味ながらもカッコ良さを引き立てている。
もう一つ忘れられないのが、文化祭エピソードでのバンド演奏シーン。ギターを構えた拓也の後ろ姿が、なぜかまっすぐな首筋と鋭角な肩線で描かれていて、笑いをこらえるのが難しい。普段はクールなキャラクターなのに、楽器を演奏する時の不自然な手の動きや、歌詞の途中で突然ナイフを取り出すという謎の展開が、この作品の混沌とした魅力を象徴している。あのシーンを見た後、しばらく頭から『学園ハンサム~LOVE is OVER~』のフレーズが離れなかった。