章清暖は慌てて立ち上がり、満面の喜びで章父を制止した。「父上はお喜びのあまり、お忘れになったのですか?兄上の足は義姉上の鍼治療で治る兆しが見えたのですから、他の医者を呼んで何になるのですか?」
彼女にそう言われて、章父はようやくしきりに頷いた。「そうだそうだ、念々のおかげで治りかけておるのじゃ。まことに念々のお陰じゃ!」
章衡の元々は険しかった顔色も、この瞬間、かなり和らいだ。
彼は兄上の足にいつか感覚が戻る日が来るなどとは、夢にも思っていなかった。
これは章家全体にとって、この上ない吉報だ。
一瞬、章家の数人の喬念を見る眼差しには感謝の念が込められ、まるでさきほど不快そうな顔で喬念を見ていたのが、彼らではなかったかのようだった。
幸い、喬念は意に介さなかった。
彼女はいずれ章家を去るのだから、章家の人々が彼女に対してどのような態度であろうと、彼女にはどうでもよかった。
ただ章何の足が回復に向かえば、彼女はもう十分に満足だった。
彼女は心の中で思っていた。改めて侍医に尋ね、今後の治療法を考えねばならぬ、と。
しかし、思いがけず、章母が突然彼女の手を取り、涙で顔を濡らしながら言った。「念々、母は、母は何と言うてよいかわからぬ......」
感謝で満ちていたが、同時に愧じてもいた。
章何の生母は彼女の実の姉であり、あの年、章何を生んで間もなく亡くなった。章何をより良く世話するために、章母は章父に嫁いだ。長年、章母はずっと章何を実の子として見てきた。
当初、章何が足を怪我して障害を負った後、章母はさらに毎日涙に暮れ、亡き姉に申し訳ないと思っていた。
まさか今、章何の足が本当に治る希望が見えてきたとは!
しかし、彼女は長い間で喬念に対する多くの嫌悪感を思いだした。かつて、喬念が章衡に嫁ぐのをあれこれと妨害したことを思うと、彼女もまた喬念に申し訳ないと感じていた。
しかしこの申し訳なさは、今この時、章衡の前で口にすることはできない。
喬念は章母のこのような涙ながらの感謝に耐えきれず、慌てて首を振った。「義母上、かのようなことは。これはすべてわたくしがすべきことゆえ」
章父も非常に感動しており、自分の目にも涙が浮かべながら、章母を諭した。「何の足の傷が治癒する望みがあるのは、天にも昇るほどの吉事じゃ。何を泣いておるのじゃ?」
そう言うと、ま