彼女は温泉に足を踏み入れ、司のそばにやって来た。「司。私、きれい?」
司は彼女を見つめたが、まだ言葉を発していなかった。その時、幸子が真夕を連れて現れた。
幸子は温泉に入りながら言った。「真夕、早く入りなよ!」
司が顔を上げて真夕を見ると、彼女はすでにビキニに着替えていたが、かなり居心地悪そうにしており、バスタオルで体を覆っていた。
彩はすぐに嘲笑った。「なんでバスタオルなんか巻いてるの?まさか自分のスタイルに自信ないの?」
舞も面白がって笑っていた。
「真夕、みんながタオル取れって言ってるよ!」幸子がそう言いながら、真夕のバスタオルをバッと引っ張った。
きゃっ!
真夕は驚きの声を上げ、その姿が一瞬でみんなの視線に晒された。
彼女が着ていたのはローズレッドのビキニだった。生まれつきの透き通るような白い肌は、彩のように高価なスキンケアで作った白さとはまるで違うのだった。真夕の肌は、生まれつきの、羊の脂のように滑らかで柔らかだった。
そしてその体つきは完璧だった。細いウエストはまるで磁器の壺の口のようにくびれており、胸は柔らかくふくらみ、ヒップはキュッと上がっており、脚も美しかった。何気なく選んだローズレッドのビキニが、その純粋な雰囲気にわずかな艶やかさを添えていた。
その姿が司の視界に飛び込んだ瞬間、彼の瞳がわずかに揺らいだ。
「真夕、早く入りなよ!」
幸子が手を伸ばして真夕を引き入れようとした。
真夕の足元が滑り、華奢な体がそのまま温泉へと倒れ込んだ。
司は思わず手を伸ばして彼女を支えようとした。
だが、その手が届かなかった。彼よりも早く、和也は真夕をしっかりと抱きとめていたのだから。
和也は彼女を見つめ、柔らかい声で尋ねた。「真夕、大丈夫?」
幸子は笑いながら言った。「常陸さん、真夕はこのビキニと似合ってるでしょ?」
和也は真夕を見て微笑んだ。「とても似合ってるよ」
「じゃあ、今日のお金、無駄じゃなかったでしょ?」
「価値ありまくりだよ」
真夕の頬が少し赤くなり、はしゃぎすぎの幸子を軽く睨んだ。もうそのへんでやめてよ、と言わんばかりの目つきだった。
和也は彼女を抱きながら言った。「このまま抱っこされたままがいい?それとも自分で歩く?」
真夕は温泉の中で立ち上がり、「自分で歩くよ」と答えた。
二人は連れ立ち、少し離れ