Born From The Ash

Born From The Ash

last update最後更新 : 2026-08-20
作者:  Kiara剛剛更新
語言: English
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故事簡介

Werewolf

Girl Power

Tragedy

Alpha

Luna

Rogue

Betrayal

Forbidden Love

Revenge

He rejected her under the moonlight. Now fate has thrown them into the same war... Aria Ashborne was supposed to be forgotten the castaway of a fallen pack, the daughter of a disgraced Alpha. But fate has a cruel sense of humor. When Alpha Kaiden Blackthorn the brutal enforcer of the Northern Territories discovers she is his fated mate, he rejects her in front of the entire council, branding her unworthy. But Aria doesn't beg. She doesn't break. She builds. She builds in silence. Now a fierce warrior leading her own rebel wolves, she's forced into an uneasy alliance with Kaiden when a deadly new force begins tearing through the werewolf ranks. Old enemies. New secrets. And a bond neither of them can truly sever. What happens when hate burns hotter than desire? And when the one person you swore to destroy... might be the only one who can save you?

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第 1 章

CHAPTER 1

私、須藤花音(すどう かのん)、誕生日はエイプリルフール。

なのに、付き合って五年になる彼氏・松本律希(まつもと りつき)は、毎年一日早くお祝いしてくれる。

だって、エイプリルフール当日に、幼なじみの中林莉々(なかばやし りり)と過ごす時間を、無駄にしたくないからだ。

今年は「埋め合わせする」と言って、ようやく二人きりで誕生日を祝ってくれることになった。

周りからは「あの日、プロポーズされるよ」と囁かれていた。

エイプリルフール当日。

私はばっちりメイクをして、新調したワンピースを着て、待ち合わせの場所へ向かった。

花びらが舞い散る中、律希が私の前に片膝をついた。

私が言葉を発しようとしたその瞬間――

指輪ケースから、どばっとインクが噴き出した。

「ハッピーバースデー!真っ黒さん」

「結婚に焦ってる女、怖いね。エイプリルフールのプロポーズを本気にするなんて」

莉々がスマホを掲げて、夢中で連写している。

律希は彼女を止めるどころか、一緒になって笑い出した。

「泣きたきゃ我慢しろよ。

莉々と『お前は泣かない』って賭けてる。負けさせるなよ」

私は無表情のまま、顔のインクを拭った。

心は完全に冷え切っていた。

律希が立ち上がった。

ウェットティッシュを一枚取り出すと、私の顔を適当に拭った。

「はいはい、ただの冗談だって。そんなにカリカリすんなよ。

今日はエイプリルフールだぞ。こんな日にプロポーズを本気にする方がおかしいだろ。

莉々の言う通りだ。お前が結婚に焦ってるから、簡単に引っかかったんだよ」

周りがさらに笑い声をあげた。

「莉々、それヤバくね?マジで笑える」

「見ろよ、あの顔。まさか本当に泣く気かよ」

結婚に焦ってる。

私はそう呟いた。胸の奥が締め付けられるようだった。

莉々がワイングラスを手に、優雅に近づいてきた。

「花音さん、怒らないでよ……ごめんなさい。律希とこんな賭けをするのではなかった」

言い終わらないうちに、彼女はグラスの中のワインを私の顔めがけて勢いよくぶちまけた。そして大げさに叫んだ。

「あっ!滑っちゃった」

胸元に広がるべたべたしたワインの染みを見下ろし、とうとう我慢の限界が来た。

テーブルの上のシャンパンボトルを掴み、迷わず彼女の頭から浴びせた。

泡が彼女の丹念に整えられた巻き髪を伝って、惨めに滴り落ちた。

莉々が金切り声をあげた。

「あんた、正気か!」

空になったボトルを置き、冷めた目で彼女を見つめた。

「毎度毎度、滑ったとか、やらかしたとか。そんなに不器用なら、病院で診てもらいなさいよ」

「花音、やりすぎだ!」

律希が私を押しのけた。よろめきながら二歩下がり、やっと体勢を整えた。

彼は莉々を抱き寄せ、大事そうに髪や頬を拭き始めた。

その光景を眺めながら、背筋に寒気を覚えた。

さっき私が莉々にワインをかけられた時、彼は微動だにしなかったのに。

彼の取り巻き連中もすぐに集まってきて、こぞって私に怒りの視線を向けた。

「どういうつもり? 莉々が謝ったのに、よくもそんなことができるな」

「そうだよ、ただの冗談だろう。そこまでする必要あるか?さっさと莉々に謝れ」

この五年、こんな光景を何度も見てきた。

莉々が少しでも哀しそうな顔をするたび、彼らは彼女の忠犬のように群がり、私に頭を下げさせる。

要するに、律希が私を大事にしないからだ。だから彼の友人たちも、私をこんなにも軽く見る。

心が完全に冷え切った今、不思議と感情は静まり返っている。

「律希。別れよう」

個室に、一瞬だけ異様な静けさが降りた。

律希は莉々の顔を拭く手を止め、怒りを込めて冷笑した。

「は?お前が謝れば済む話だろうが。別れで脅すなんて?

いいぜ、別れてやるよ」

彼がポケットからもう一つのベルベットの箱を取り出し、開けた。

中には本物のダイヤの指輪が収まっていた。

彼は莉々の手を引き、その指輪を薬指に嵌めた。

「実はな、お前が冗談を笑い飛ばせる奴なら、後でサプライズを仕掛けるつもりだったんだ。

でも、もうやる必要はないみたいだな」

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