Semua Bab 婚約破棄されたし、宰相する?: Bab 21

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 確かに当初のカイル様は仕事ができない子でしたね。 仕事を割り振りして、期限を明確にしてやっと仕事をするって感じだったし。 陛下はご存じなんでしょうか? 家に帰り、お父様と話す機会に恵まれた。「カイル様はどうやら宰相補佐がいないと仕事ができないタイプみたいなんですけど、陛下はどうなんですか?」「実は…陛下も宰相である私が仕事を割り振らないと仕事ができないんだよ。蛙の子は蛙というやつか?」「ですね……。カイル様に半人前とか言ったみたいですよ?」「そんな陛下も一人前とは言い難いかな?私がいなくなったら書類仕事ができるのか?」「国としてピンチじゃないですか?」「国家機密だな」「ですね」 翌日カイル様に家でお父様に聞いた事を耳打ちした。「陛下も人のこと言えないじゃないですか!陛下のところに行ってくる!」 そう言って、行ってしまった。 私は残された処理前の書類と一人格闘することになりました。 提出期日が間近なものから順にカイル様の机の側に置いていった。「はぁ、こんな仕事でもいいんだよなぁ。陛下提案の仕事はちょっと大変そう。……その分給金もいいんだろうけど」 戻ってきたカイル様は鬼の首を取ったかのようにスッキリとした顔をしていた。「いやぁ、陛下を言い負かしたことはなかったからすごく気分がいいよ」 そんなキラキラした顔をしても書類は待ってくれません。「カイル様?カイル様が陛下のところに行っている間に書類の仕分けをしておきました。カイル様の手元に近い順に提出期限が近いものです」 さっさと内容を精査して押印してくれ!というのが心の声。当然笑顔での対応をしました。そこは淑女として当然の所作です。「ああ、陛下からも許可をもらった。『ハルカはこのまま宰相補佐を続けるように』って。そういうわけでよろしくなー」「カイル様、お手が休まれております。このままでは今日中に書類が終わりません!」 そう言いながら、私は心の中でガッツポーズをしていました。「あ、カイル様が結婚後も宰相補佐を続けますので、気になさらずにお仕事を続けて下さい」「それはそれでなんだかなぁ」「え~!ハルカが乳母とかそんな希望もないんですの?」「ありません!婚約者もいませんし、そんなものです。フェブラリ姉さんも私が宰相補佐を続けることを気にしないで下さいね」「気にしないわよ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-13
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