テーブルの下で、私は指先で手のひらを血がにじむほど強く掻きむしった。ついさっきまで、妹と過ごす17日間を取り戻そうとであれほど父と争っていたくせに。その舌の根も乾かぬうちに、もっともらしい理由をつけて私を置き去りにする。そのとき、担任の先生からメッセージが届いた。【模擬試験の結果はどちらも良かったですよ。南森市立大学なら近いですし、進学先として重点的に考えてもいいと思います】私は返信した。【先生、私は月川市のほうにします】1000キロも離れていれば、見捨てられ続けたこれまでの人生を、遠くへ置き去りにできるだろうか。……先生から続けてメッセージが来た。【ご両親とはもう相談しましたか?】私は目を伏せたまま文字を打った。【していません。でも、私はもう18歳です。自分の選択には自分で責任を取れます】私がうつむいたままスマホをいじって何も話さないのを見て、妹が首をかしげた。「お姉ちゃん、そんなにおばあちゃんとおじいちゃんのところに行きたくないの?」そう。私は本当は行きたくない。朝はまだ暗いうちから家族全員の朝食を作らされ、夜は補習から帰ってきたあと、2人のいとこの服まで洗わされる。あの生活には、もう二度と戻りたくなかった。母が眉をひそめた。「真季ちゃん、大人の事情を少しは分かってくれない?今年は人事異動があって、私にとって昇進のかかった大事な時期なの。あなたを連れて行って、もし面倒を見きれなかったら、また不機嫌になって私に当たり散らすでしょう」父も同意するように口を挟んだ。「そうだぞ。真季ちゃんは気が強いからな。去年だって、俺があの子の保護者会に行かなかっただけで、1週間も俺にそっけない態度を取ったんだ。知らない人なら、俺たちが父娘だなんて思わないだろう」母は失望したように、首を横に振った。「妹は高校1年生になったばかりでしょう。お父さんが妹の学校生活への適応具合を把握するために、妹の保護者会に行ったのよ。どうしてそんなことも分からないの?」私は爪で傷だらけになったスマホケースから手を離し、顔を上げて2人を見た。「高校1年がそんなに大事なの?だったら、私が高校1年生だったときの保護者会には、どうして誰も来なかったの?」母の目が一瞬泳いだ。けれどすぐに、また強気な口調
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