今年読んだ中で特に印象に残っているのは、'The Book of Doors'という作品。ファンタジー要素とミステリが絶妙に融合したストーリーで、ページをめくる手が止まらなくなる。主人公が偶然手に入れた本が、文字通り「扉」を開く能力を持っているという設定から始まるんだけど、このアイデアの新鮮さにまず引き込まれた。
今年のベストセラー小説で特に印象に残っているのは、'The Covenant of Water'の日本語版『水の契約』です。叙事詩的なスケールで描かれるインドの家族史が圧倒的で、医学と信仰の絡み合いが深いテーマを掘り下げています。
登場人物の成長を数十年かけて追う構成が秀逸で、特に第三世代の医師を目指す少女の描写は胸を打ちます。翻訳の質も高く、原書の詩的な表現が日本語でも生きているのが魅力。読了後しばらく余韻に浸っていた作品です。