雨が静かに降り続ける街並みを歩いているような感覚を与えてくれる『NieR:Automata』は、人間の存在意義を問いかける深いストーリーが特徴だ。2Bや9Sたちアンドロイドの苦悩を通じて、プレイヤーは孤独や虚無感と向き合うことになる。
バトルアクションが爽快な反面、物語が進むにつれ、戦いの意味そのものが揺らぎ始める。特にエンディングEでは、自己犠牲と希望の狭間で心が揺さぶられる。BGMの『Weight of the World』が、このゲームのテーマを完璧に表現している。
復讐をテーマにしたゲームで真っ先に思い浮かぶのは『The Last of Us Part II』だ。この作品の素晴らしいところは、憎しみの連鎖を描きながらも、プレイヤーに複雑な感情を抱かせるところ。エリィの復讐劇は単なる暴力の連鎖ではなく、喪失と悲しみの深さを問いかける。
特に印象的だったのは、敵キャラクターにも丁寧な背景設定が施されていて、単なる悪役ではなくなっている点。プレイしながら『本当にこれでいいのか?』と自問させられる。グラフィックやサウンドも含め、感情的にも技術的にも圧倒的なクオリティで、復讐というテーマをこれほど深く掘り下げた作品は他にないと思う。