英語で「言わぬが花」を表現するなら、'Silence is golden'というフレーズがぴったりだと思う。
この表現は、黙っていることの価値を強調していて、日本語のニュアンスとよく一致している。特に人間関係で余計なことを言わない方が良い場面や、言葉にしない方が美しい状況を指す時に使える。
『ブレードランナー』のデッカードのように、黙って観察するキャラクターの方がかっこよく見える場面とも通じるものがある。言葉で全てを説明しようとする現代社会において、この諺の価値はますます高まっている気がする。
日本語のことわざ『鳴かぬなら』を英語に訳すのはなかなか興味深い挑戦だ。直訳すると『If it doesn't sing』となるが、これだけではニュアンスが伝わりきらない。
この言葉のもつ「待つ」というニュアンスを表現するなら『If the bird won't sing, wait patiently』といった形が考えられる。英語圏には『Good things come to those who wait』(待つ者には良いことが訪れる)という似たニュアンスの諺があるが、日本の『鳴かぬなら』にはもう少し積極的な忍耐強さが感じられる。
文化背景を考慮すると、単なる翻訳ではなく、その情景を説明する必要があるかもしれない。例えば『Like waiting for a silent nightingale to finally sing』(鳴かないナイチンゲールがついに歌い始めるのを待つように)と比喩的に表現すると、英語話者にもイメージが伝わりやすいだろう。