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18-1.ヒビキは仕事に疑念をさしはさむ

2025-06-15 18:00:52

 展望エレベーターだけ稼働してる。今もだれか昇って行ったけどこれは使えないな。

「ユサ、サーバー室、何階だっけ?」

「鯖? 7階」

 西棟の階段は外に入り口があるんだっけ。あれ? ドア開かない。鍵掛かってるのか。しかたない外階段を昇るか。今日は風はそれほどでもない。戦える服って、思い付くのがこれしかなかったんだけど。ニッカボッカスタイルは乙女としてどーよってのは置いておく。ユサはユサでどうしてゴスロリなの? それ戦える服? 似合ってるからいいけど。駐車場、結構車停まってる。ノーブルシャイニングホワイトのエクサスはっと。えーと、あった。隅っこの方。この仕事を今晩の12時までに方付けられれば、あれはあたしのものっと。

「ヒビキ、なにムフムフしてるの?」

しまった、つい。

 ここの階、廊下しかない。左はずっと壁で、右側の窓から上の議事堂の円盤が見えてる。一番奥に扉。秘密基地か? 重そうな鋼鉄の扉。厚さどれくらいあるんだろ。小窓開いた。

「誰だ?」

「システム監理のユサです」

中の人、眼光鋭い感じ。

「合言葉は?」

マジか?

「宮本君。ふざけてないで、早く開ける」

「すんませーん。カードかざしてくださいね」

いかにも重そうな音をたてて扉がゆっくりと開いた。

扉、ぶあつ! 10センチ? 15センチ?

「ユサ先輩、何かのイベントですか?」

「あ、この格好? そう、今夜は町長主催の仮装会議」

「えー、いいなー、ボクも参加したかったなー」

「今度、上に頼んどいてあげるよ」

「ホントすかー、あざーす。えっと、そちらの方はー」

「この人、本社の人」

どうぞお入りください(無声)。

こんばんは。あなた大丈夫? 青い顔してるけど(無声)。

眼光鋭いんじゃなくって、疲れて落ち窪んでるんだね。

床高くなってる。

なに? スリッパに履き替えろって?

ゴミとか極力サーバー室に入れないためですか。ナルホド。

 すごく涼しい。中だだっぴろ。まったく窓がない。唸

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