今、彼のすらりと硬い体が彼女を包み込み、人気のない場所で彼女に物を買ってやると言った。真夕はなぜか、彼と自分が浮気をしているような気がした。自分がまるで彼の愛人のように感じた。
彼女こそが彼の正妻なのに。
「服なんかいらない」
「じゃあアイスクリームはどうだ?」
司は一つのアイスクリームを取り出した。
真夕は驚いた。司の手にはイチゴ味のアイスクリームがあった。
「いつ買ったの?」
「ついさっき」
先ほど彼はずっと彼女を追いかけていた。彼女がアイスクリーム店主を追いかけているのを見ていたのだ。
真夕は肩を落とした。司がアイスクリームを買ってくれるとは思わなかった。
司はアイスクリームを彼女の赤い唇の近くに差し出した。「一口食べろ」
真夕は澄んだ瞳で彼を見上げた。「食べたくない」
しかし、彼女は本当は食べたかったのだ。先ほどアイスクリームを追いかけていた時の彼女の目はキラキラしていた。
司の視線は熱くなった。彼は薄い唇を動かし、低い声で言った。「じゃあ、何が食べたい?俺の……」
真夕は白黒はっきりした瞳をわずかに細め、慌てて手で彼の口を覆った。
彼はいったい何を言おうとしているんだ!しもネタならごめんだ。
彼女の柔らかい手に口が覆われると、司は薄く口元を笑んだ。「俺の手が食べたいのか?噛むのが好きなんだろ?」
真夕はただ沈黙した。
司は彼女の小さな手を外し、無情に嘲笑した。「真夕、さっき何を考えてたの?頭の中になんでそんな不健康なエロイ妄想がいっぱいなんだ?」
真夕の掌ほどの小さな顔はたちまち真っ赤になり、紅潮は真っ白な耳たぶまで広がった。彼女は恥ずかしくて怒りも込み上げてきた。彼はわざとだ!
真夕は彼と一緒にいたくなかった。彼は彩と一緒じゃなかったの?なぜここに来るの?
真夕は手を上げて彼を押しのけた。「どいて!私はもう行く!」
「真夕、どこ触ってるの?」
真夕は初めて自分の手のひらが硬いものに当たっていることに気づいた。彼の腹筋だった。
司は白いタンクトップと黒いショートパンツだった。彼は全身が濡れており、白いタンクトップがびっしょりと肌に貼り付いていた。彼の完璧に際立つ肩のライン、鍛えられた胸筋、そしてはっきり割れた六つの腹筋がとても魅力的だった。
両脇の綺麗なラインは黒いショートパンツに消えていく……
まさに極