「二千万円だ」
州平は金額を提示した。
おじさんは最初、そこまで考えてはいなかったが、州平がその額を口にしたということは、当然その金額を払うつもりがあるということだろう。「いいだろう。ただし、金を俺に振り込んだら、そのときに人を連れて行け」
州平はためらわなかった。「口座番号を教えてくれ」
山奥で猟をしながら暮らしているおじさんでも、銀行口座は持っていた。口座番号を州平に伝えると、二分も経たないうちに、彼の口座には本当に百万元が振り込まれていた。
これほど大金を見たのは、生まれて初めてだった。
喜びに浸っているおじさんをよそに、州平はすでに人を連れて清と梨花の元へ向かっていた。
金を払った以上