そんなこんなで楽しいひと時はあっという間に終わり、深夜自室にて俺はベッド横たわり窓から闇夜に見える綺麗な満月を眺めながら物思いに耽る……。
(いよいよ明日から異世界ルマニアに行くわけだけど、なんだか寂しくなるな……。それに学や雫さんとの関係は上手くやれるんだろうか……?)
「失礼します……」
その時、静かにドアをノックする声が聞こえて来る。
「……この声ガウスか。……どうぞ」
「失礼します。少しお話をしたいので会議室によろしいですか……?」「……そうだね。俺達がいなくなったこととかも話しときたいしね」
という事で俺はガウスと共に話しながら会議室に移動していく。
「……色々心配されているようですが、まあ後は私達に任せてください……」「そうだね……申し訳ないけど俺達に出来る事はそれしかないからね」俺は苦笑しながらガウスに答えるし、ほんそれである。
「まあガウス達には色々と世話になったし、ホント感謝しきれないよ」
「はは、まあそれが自分達の仕事ですしね。当然の事をしたまでですよ……」ガウスは謙遜しているのだろうが、その当たり前のことが当たり前に出来ない人が本当に多いのだ……。
なので、俺は本当にガウスやギール達には感謝している。
「ということで自分の話はこれで終わりです」
「え? じゃ会議室に行く意味ないじゃん」「まあ、そこは守様に用事がある人達がいるからですね……」
ガウスは片目を閉じ、俺に対しウィンクして見せる。
(ああ、他の重臣やゴリさん達もか……。まあ、最後になるかも