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Home / 微エロ / 研究室の闇堕ち触手 / 第4話

第4話

Author: 水嶋雲生
突然、電流があなたを貫いた。

鋭い電流が体中を駆け巡り、あなたは仕方なく意識を引き戻した。

以前はよく実験として電撃を受けていたが、玲司の管理下に移ってからは、そんなことは一度もなかった。

怒りに満ちた目を見開くと、無数の触手がガラスを叩きつけ、狂ったように広がっていった。

ガラスには血のように赤い瞳が映り込み、その姿は恐ろしいほどだった。

玲司が現れると、あなたの怒りはさらに燃え上がり、冷たい視線を彼に向けた。

ここは彼の研究室であり、電撃の命令を出せるのは彼だけのはずだ。

玲司は眉間を揉みほぐしながらこちらに歩み寄った。

研究員たちは混乱する中、彼に道を譲り、すべての希望を彼に託すような眼差しを送っていた。

彼らは知らない——玲司がいつもどのようにしてあなたを宥めてきたのかを。

それは身を捧げることだった。

彼らが憧れるあの冷静で禁欲的な玲司が、初めてあなたを宥めたとき、顔が真っ赤に染まり、羞恥に震えていたことを。

しかし今回は、そんな簡単に彼を許す気にはなれなかった。

「皆さん、出て行ってください。僕が彼女を落ち着かせますから」

玲司はガラスタンクの前に立ち、一方の手をガラス壁に押し当てた。

研究室が空になると、彼は少し自責の念を込めた声であなたに謝罪した。「さっき博士が言ったんだ。君の成長度がもっと厳しい実験に耐えられるって。僕はその提案を断ったから、博士が怒って君に電撃を与えたんだ」

あなたは彼の言葉を信じなかった。彼が言うような「怒り」の感情など、その場には一切感じられず、ただ冷静な雰囲気が漂っていたからだ。

彼を無視したまま、あなたは思った。

冷静な彼と、交わりを重ねるときの彼は、まるで別人のようだ。

彼の人間として脳は賢く、冷静であるときは極めて危険だ。

こうして平然と嘘をついているときも同じだった。

彼は瞳を伏せ、背筋をまっすぐに伸ばし、薄紅色の唇をきつく引き結んでいた。

しばらくして、彼は小さな声で「ごめん」と言った。

もしこの謝罪が、その欺瞞に対するものならば、彼を許すこともできただろう。

だが明らかにそうではなかった。彼はただ芝居を続けているだけだと分かった。

その認識があなたの怒りをさらに煽った。あなたは水槽の上部へと泳ぎ、彼との距離を取った。

心の中で考えた。

彼には、自分の立場をもう少し理解してもらう必要がある。「お利口でない育児嚢」である彼に。

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