玲司は泣いていた。
彼が泣いているのを見るのは初めてだった。
「怖がらないで、彼らは私を慕うように、君も慕ってくれるさ」
そう言いながら、彼を慰めるように、絡みつくようなキスと激しい動きで彼の理性を溶かしていった。
玲司は清廉でありながら、どこか淫らな面も持ち合わせていた。
彼は速く、そして強く、恐怖を和らげるように激しさと優しさを交互に求めた。
「君が望む通りに」あなたは彼に囁いた。
あなたは彼に囁いた。
その後、極限の親密な時を過ごし、玲司は甘く喘ぎながらあなたの腕の中で意識を失った。
透明な子供たちが、彼の下から次々と水中に泳ぎ出ていった。
玲司が目を覚ますと、あなたは培養液の中で電撃を受け、苦しげに叫んでいた。
彼は制御システムの担当者を突き飛ばし、急いで電撃を切り、「何をしているんだ!」と叫んだ。
「神崎君」
博士が彼の前に歩み寄り、怒りを露わにした。「君は本当に正気を失ったのか!」
玲司は何が起きたのか理解できていない様子だった。
博士が手を掲げると、彼の掌には小さな透明な塊があり、それがあなたたちの子供であることを彼はすぐに悟った。
だが、博士は玲司が言葉を発するよりも早く、その子供を容赦なく握り潰した。
「人の形をしているからといって、すべてが人間だと思うな!」
博士は玲司に拳を振りかざし、「彼女は化け物だと、君が一番分かっているはずだ。君が育て、作り上げたんだ!」と声を荒げた。
玲司は博士の手首を掴み、冷たい目で「彼女は人間だ」と静かに言った。
人間?
たぶん、自分もそうなのだろう。
玲司と博士には共有する秘密があったが、博士は彼の言葉に軽蔑の笑みを浮かべた。
「神崎君、今この場で正気を失うな。君は人類進化計画の最重要な研究員だ。たかが化け物のために、君がこれまで積み上げてきたものを台無しにするな!
外の世界がどれほど恐ろしい状況か、君も知っているだろう?
人類全体の運命が、君の肩にかかっているんだ!」
玲司はしばらく黙り込んでから、培養液の底で沈んでいるあなたを見つめ、「分かっている。僕は大丈夫だ」と答えた。
「ただし、触手実験体の破壊には反対だ」
彼は博士を冷たい目で見据え、「触手実験体は、我々がこれまで研究してきた中で最も成功した成果であり、彼女の価値は計り知れない」と続けた。
博士は