寝室に入った途端、彼はハッとした。彼らは離婚していたのだ。
本来なら、一緒に寝るべきではない。
しかし、もう遅い時間だったし、冷たい客間で寝る気にもなれず、そのままベッドに横たわった。布団をめくると、そこには、親子が寄り添って眠る姿があった。
九条津帆が水谷苑の腕の中で眠っていた。
幼い子供が母親に寄り添って眠る姿は、とても和やかだったが、男の目にはそうは映らなかった......
九条時也の中で、抑え込んでいた欲求が再び燃え上がった。
彼は九条津帆をそっとベッドの端に移動させると、ためらうことなく水谷苑に覆いかぶさり、キスをした。そして、彼女のパジャマの裾をめくり上げた......
彼の動きは激しく、
彼女が準備する間もなく、彼は彼女を抱いた。
豪華なベッドが激しく揺れ、その下で女の体も揺れていた。水谷苑は彼の肩を押しのけ、必死に抵抗した。「やめて!やめて......」
九条時也はそれを当然のことだと思っていた。
離婚はしたが、彼女は自分の女であり、九条津帆の母親だ......自分もまだ彼女に対して欲情を抱いているし、これからも彼女の面倒をみるつもりだったからだ。
それに、今さら止めることなどできなかった。
温泉に入った彼女の体は、いつもより柔らかく温かい。彼の荒い息遣いが、激しい快楽を物語っていた......久しぶりの、最高の体験だった。
水谷苑は激しく抵抗した。
しかし、両腕を枕元に押さえつけられ、男は彼女を抱き続けた。容赦するどころか、彼は彼女の耳元で熱い息を吹きかけながら言った。「もがくな、津帆を起こしてしまうぞ」
水谷苑の顔は枕に埋もれていた。
彼女は声を殺して泣いたが、九条時也を押しのけることはできなかった。彼が息子を連れて行ってしまうのが怖かった。
その後、彼女の目は腫れ上がり、焦点が定まらなくなっていた。
九条時也は体を硬直させ、彼女の表情をじっと見つめた。心の中では歓喜していた......水谷苑が女としての感覚を取り戻したのを感じた。河野誠との事件以来、彼女はほとんど反応を示さなかったのだ。
彼女の体は、
まるでマシュマロのように柔らかく、彼の心に甘く切なく溶け込んでいった。我を忘れた彼は自分のことなど構わず、彼女の反応を見ながら抱き続けて、快楽を与えていた。
水谷苑はそれに耐えきれずに、泣き出してしまっ