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Novels by Tubling

愛人を孕ませた婚約者に捨てられましたが、初恋の寡夫公爵に溺愛され始めたら元婚約者が狂いました

愛人を孕ませた婚約者に捨てられましたが、初恋の寡夫公爵に溺愛され始めたら元婚約者が狂いました

「真実の愛を見つけた。婚約を破棄してほしい」 王宮の夜会で、婚約者はそう言った。 しかも隣には、彼の子を宿した女。 伯爵令嬢クリスティーナは衆人環視の中で捨てられ、誰もが彼女の涙を想像したが――むしろ、心の底からほっとしていた。 本当はずっと好きな人がいたから。 その夜からすべてが変わっていく。 「もう遠慮しない。君を俺のものにする」 初恋相手の公爵は、彼女だけに甘く囁く。 一方で元婚約者は、彼女が他の男に愛され始めた途端に狂ったように追いかけてくる。 「やっぱり君を手放したくない」 遅い。 しかも彼女は伝説の魔女の血を引く存在だったのだ。 婚約破棄された令嬢の人生は甘く淫らに花開き、危険をはらみながら逆転していく。
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Chapter: 第40話 魔女の証と使い魔
 馬車の中ですぐに衣服を整え、ドミニク様の手に自分の手を重ねて馬車から降りると、私の姿を確認した両親が駆け寄ってくる姿が目に入ってくる。 「「ティナ!」」 「お父様、お母様!ご心配をおかけして申し訳ございません」 「急に泊める事になってすまない」 「いや、ティナを保護してくれてありがとう、ドミニク。君がいてくれて助かったよ」 保護? ドミニク様の方をチラリと見てみると、いつもの柔らかい笑みではなく、含みのある笑みを浮かべているのが私にも分かった。 私の知らないところで両親にどんな事を伝えていたんだろう……もう少し様子を窺っていると、お母様から驚きの言葉が出てきたのだった。 「ティナったら、閣下にご迷惑をおかけしてはいけませんよ。お酒が飲めないのに無理をするから……閣下がいなければどうなっていたか。夜会ではアルコールは禁止です」 「はい……」 私はどうやらお酒を飲み過ぎて酔いつぶれてしまい、ドミニク様が介抱する事になった、という設定になっているらしい。 (ドミニク様、どういう事ですの?) (ごめん、君を邸に泊める為に少し捏造した。結婚前に何の理由もなしに泊めるわけにはいかないから) (だからって……) 私たちはひそひそ話で確認し合う。 確かに何の理由もなしにドミニク様のお邸にお泊りなんて、お母様はともかくお父様は許してくれないでしょうけど……でもそのおかげでドミニク様の気持ちを知る事が出来たし、結ばれる事が出来たのよね。 怒りたいけど、怒れない。 私が頬を膨らませていると、ドミニク様が私の耳元で大好きな低い声で囁いてくる。 (怒らないで、可愛いティナ)  「と、とにかく邸に入りましょう!」  
Last Updated: 2026-06-21
Chapter: 第39話 ※帰邸する馬車の中で 2
 「ドム……ドム……愛してる」 「私も……私がどれほど君を愛しているか、これから嫌というほど伝えられるかと思うと嬉しくて堪らない」 私を引き寄せ、彼の股座の上に跨る状態になると、そこにはすでに昂っている彼の熱塊が情欲を主張していたのだった。 無自覚に自分の秘所を擦り合わせてしまい、私の背中はゾクゾクと栗毛立ってしまう。 「ティナ、そんなに擦りつけたら入れたくなってしまう」 「あ、だって……」 彼を煽ったつもりはなかったけれど、自身の男根を勢いよく引き出し、私の腰を引き寄せた。 「そろそろ避妊薬の効果も切れてしまうから……お互いに触り合おうか」 「触り合う?」 「そう、こうやって」  ぬるり。 ドミニク様は自身の指二本を私の蜜口にゆっくりと入れてきた。 ぐちゅぐちゅとかき混ぜてくるので快楽に支配されてしまった私は、馬車の中だというのに嬌声がおさえられない。   「あ、あぁ、ドムっ……んんっ」 「ティナ、君にも私のを触ってほしい」 ドミニク様は懇願するように私に囁きながら、軽くキスをする。 彼の下腹部に視線を移すと、そそり立つ熱棒の先端からは光るものが見え、彼も興奮しているのだと感じ、先走りの溢れる熱棒を握ってあげた。 「んっ……そのまま手を上下に動かして……」  ドミニク様から甘い声が……その声を聞くと、彼を気持ち良くさせたい気持ちで堪らなくなる。 言われるがまま、握った手を上下に動かしていったのだった。 「こう?ドム……気持ちいい?」
Last Updated: 2026-06-21
Chapter: 第38話 ※帰邸する馬車の中で 1
 基本的に我が国での貴族は朝に食事をとらない人が多く、昼と夜の二食だけれど、今日は特別に用意してくれていたようで、私の前には朝とは思えない量の食事が並んでいた。 最高級のマンチットと言われる柔らかい白いパンが銀の皿に並べられ、ローストビーフやポタージュ、カラフルな夏野菜をオリーブオイルで和えたもの、オレンジやブドウなど瑞々しい果物も用意されていた。 さすがの私も驚きを隠せず、目を見開いたまま感嘆の声を出してしまう。  「ドミニク様、これを全て厨房の方々で朝からお作りになってくださったのですか?まるで正餐のような量ですわね」 「そうだね。作り過ぎないように伝えていたんだけど、初めて私の婚約者が泊まると聞いた料理長が張り切ってしまったらしい」 「まあ、うふふっ。それは食べないわけにはいきませんわね」  私はドミニク様のお話を聞いて、嬉しくて声を出して笑ってしまう。 本当は朝は食べないけれど、私の為に張り切って作ってくれた料理長の気持ちがとても嬉しかった。 昨夜はくたくたになって眠りに就いたので……きっと体力を使ったので沢山食べる事ができるわ。 そう思い、意気揚々と食べ始める。 するとそこへ料理長が顔を出し、私に遠慮がちながらも挨拶をしてくれた。  「お初にお目にかかります、奥様。料理長を務めますディエゴと申します。勢いあまって作り過ぎて申し訳ございません!」 「奥様?」 「あ、未来の奥様でしたね!焦ってしまってお恥ずかしい……」  料理長のディエゴさんが私の事を奥様って……まだ奥様ではないけれど、あらためて言葉にされると嬉しいやら恥ずかしいやらでどう返していいのか分からない。 チラリとドミニク様の方を見ると、目が合ってニッコリと笑ってくださる。 良かった……ドミニク様に奥様じゃないって否定されたら、それはそれで結構ショックを受けてしまうから。  「ディエゴさん、お気になさらないでください。私はむしろ凄く嬉しいんです。皆が受け入れてくれて
Last Updated: 2026-06-20
Chapter: 第37話 坊ちゃんとばあや
 「入りますよ」 「え?」 「ま、待て……」 ノックの音が聞こえ、ドミニク様が返事を返す間もなく扉が開かれると、そこには私よりも頭一つ分くらい背の小さなおばあさんが一人立っていた。 おばあさんと言っても白髪が混じっているだけで背筋は伸びているし、老婆という感じではない。 私はちょうど着替えようとしていたところで毛布にくるまっている状態だったけれど、突然人が入ってきたのでさらに毛布をかき集めて全力で体を隠した。 「ばあや、今日は来客があると執事のグラースに聞いてなかったのかい?」 「ええ、聞いていましたとも。坊ちゃんがご婚約者のご令嬢を邸に招き入れて床を共にしていると」 「ばあや!」 「…………」 私は2人のやり取りをまじまじと見つめた。 ドミニク様が子供のように焦っているわ……それにばあやさんに対してはとても気を許している感じがする。 ばあやさんも坊ちゃんと呼んでいるし、もしかして王宮にいた時からの仲なのかしら。 私がベッドの上で毛布にくるまりながら目を見開いていると、そこへ姿勢を崩さずに颯爽と歩いてきたばあやさんが私に挨拶をしてくれる。 「お初にお目にかかります、クリスティーナ様。私めはドミニク坊ちゃんが王宮にいた頃からお世話をしておりました、今はこの邸の侍女長を務めるノエルと申します。あなた様が坊ちゃんのご婚約者様ですね」 「はい。初めまして、クリスティーナ・ヴァッセルと申します。いつもドミニク様にはお世話になりっぱなしで……」 こんな格好でお世話になっているだなんて伝えてしまい、恥ずかしくて穴があったら入りたい。 きっとばあやさんに呆れられてしまったわね。 肩まで赤くなっているのが自分でも分かるわ。 ドミニク様の古くからの知り合いの方に悪い印象を与
Last Updated: 2026-06-20
Chapter: 第36話 ※まどろみの朝
 ふわふわと体が軽い―――― そして色々な記憶が流れ込んでくる―――― お祖母様の記憶、お母様の記憶……歴代の白の魔女の記憶が走馬灯のようにどんどん流れ込んできてはシャボン玉が弾けるように消えていく。 私が真に愛する者と結ばれた時、全ての力が目覚めると言われていたのを思い出し、魔女としての全てが私の体に刻まれているのだと感じる―――― 私は白の魔女――――本当に魔女だったのね――――  ゆっくりと意識が戻っていき、瞼が開いていくと、私はドミニク様の腕の中にすっぽりと収まっていた。  顔を上げてみると、私の大好きな彼の顔がすぐに唇が触れてしまいそうなほど近くにある。 艶やかな長いダークブルーの髪がサラリと彼の頬にかかっていて、形の良い瞼は閉じられたまま寝息を立てていた。 目が細いのであまり分からなかったけれど、まつ毛がとても長いわ……とても穏やかな時間に、これは幸せな夢だなと勘違いして彼に擦り寄っていく。 なんて幸せな夢だろう。 目覚めたらドミニク様の腕の中に……昨夜は――――そこまで考えて思考が停止する。 そう言えば昨夜は舞踏会の後公爵邸に連れて来られて、彼の部屋で……ドム…………?いつの間に私はドミニク様を愛称で呼ぶようになったのだろう。 色々な事が混乱して頭がついてこない。 ふと自分の体を見てみると、そこには沢山の痕がついていた。 これはもしかして、キスマークというもの? 首や鎖骨などの部分は確認のしようがないけれど、胸やお腹、太ももなど至るところに痕がついていて、昨夜の情事を一気に思い出させてくれたのだった。 そうだった、昨夜はお互いに愛を確かめ合って夜が明ける寸前まで激しく求め合ったのだわ……私の体は途中で限界を迎え、意識を手放す寸前で体が光っていたよう
Last Updated: 2026-06-19
Chapter: 第35話 ~ヤヌシュSide~ 父の闇
 「え…………今でも?」 公爵は今もまだ姉上を愛している……? それなのにクリスと婚約したというのはどういう事だ? では二人の関係は、クリスが一方的に想っているだけで愛し合っているわけではないのか? あれほど独占欲を隠さずに僕を牽制してきた公爵が、クリスを愛していないという事が本当にあり得るのだろうか。 僕が驚いて立ち尽くしていると、クリスが扉を開いてバルコニーからホールへと戻って行ってしまったのだった。 ~・~・~・~・~ 「ヤヌシュ様ぁ、ナタリアはもう少し舞踏会を堪能したかったですわ。こんなにすぐ帰らなければならないなんて……」 隣りに座っているナタリアがブツブツ文句を言っていたが、お構いなしに馬車を走らせた。 どうせ男漁りでもしたかったに違いない。 クリスを見失ってしまった僕にはあの場にいる意味が一切なくなってしまったので、ナタリアとダンスをする気も起きないし、サッサと帰邸する事にしたのだ。 一緒に帰らなくても良かったのに、我が公爵邸に入り浸っているナタリアは僕と一緒じゃないと帰れないとか恨み節で、お互いに渋々一緒の馬車に乗っている。 とにかく今日のクリスの様子を父上に報告しなければならない。 魔女の力の発現、姉上の事、そしてオーレンブルク公爵とクリスがすれ違っている事……少なくともクリスの方は愛されているとは思っていない様子に、まだまだ2人の間に綻びがあるように感じる。 それに姉上の事も父上に確認しなければならない。 もし公爵が今でも姉上の事を愛しているのであれば、僕の思い違いだったという事になる。 そしてそうであれば、クリスを返してもらいたいと考えていた。 まだ愛している女性がいるのにクリスを抱え込もうなんて、恥知らずな。 彼女はオーレンブルク公爵を愛していると言っていた
Last Updated: 2026-06-19
匂いフェチの変態公爵様に執着されていると思っていたら、どうやら私フェチだったようです。

匂いフェチの変態公爵様に執着されていると思っていたら、どうやら私フェチだったようです。

三日に一回の更新です。 シャルロッテ・オーランドルフ辺境伯令嬢は兄と共に辺境伯騎士団に所属していた。 軍の規律を守り、日々鍛錬に励みながら隊長にまで上りつめた男勝り。 対して兄の親友であるアルフレッド・カレフスキー公爵は、たびたび辺境伯領を訪ねて来ては彼女に構ってきて匂いを嗅いでくる変態公爵だった。 しかしどうやらアルフレッドと距離が近いのは自分だけではないらしい。 気持ちが晴れないシャルロッテは、アルフレッドと関わらない為に隣国との軍事演習に行く事を父に申請する。 事実を知ったアルフレッドが国王陛下の生誕祭で取った行動とは? 堅物女騎士が匂いフェチの変態公爵に快楽で堕とされる、ただただ甘いお話です。
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Chapter: 二十九話 ※夢から覚めても一緒に
 まだ大きい……ソレを見ているだけでお腹の奥が疼いて仕方ない。  「フレドさま……」 「はぁ……シャーリー、ありがとう。 すっごく気持ち良かったよ」 「よかった」 自分が気持ちよくしてあげられた事が嬉しくて、思わず顔が緩んでしまう。 もうかれこれ三日間ずっと肌を重ね、お互いを気持ちよくし合っているけれど、まだまだ彼を求める気持ちが膨らむばかりで自分でも驚いてしまう。 ドキドキしながら立ち上がると、フレド様に腰を引かれてぴったりと肌が密着する。 「あ……っ」 「そんな可愛い顔、反則だから」 「んっ」 すぐに唇が重なり、舌がねじ込まれた。 どんな顔なのか分からないけれど、愛おしむように味わうように舌を吸い上げられ、唾液までも貪られていく。 「ふぅっ……んくっ……」  下腹部には硬くなった男根が主張するようにそそり勃ち、私に押し付けている。 もう挿入れたい……ソレがほしい……手でやわやわと触れると、ビクビクと反応し、さらに硬くなった。 そんな反応すらも愛おしい。 そのまま手で彼の熱棒を蜜口にあてがうと、秘書から卑猥な水音がしてきた。 「はぁ……フレドさま……もうほしぃ……っ」 「ごめんね、待たせて。 今あげるから」 そう言った瞬間、両足を持ち上げられ、抱きかかえられる体勢のまま彼の楔が蜜口に侵入してきた。 「ひっ、あっ、それ、だめぇぇっ」 「だめじゃないでしょ。 きもちいい、でしょ?」 「あっ、あっ、
Last Updated: 2026-05-26
Chapter: 二十八話 ※三日目の朝はおねだり合戦
 この別荘に来て三日目――――小鳥の鳴き声で目覚めた。 後ろから私をガッチリと抱きしめるフレド様の腕。 彼の胸板が背中に当たり、その存在に朝から胸が高鳴る。 ああ、このまま時が止まればいいのに――。 あまりにも隔絶された世界に自分とフレド様しかいないような気持ちになってくる。 もうこのまま二人だけの世界で生きようか。 そんな気持ちにさせられるから、ここは危険かもしれない。 そして朝だからか、彼の硬いモノが私の臀部に当たっていて、また知らずに下半身が疼いてきてしまう。 散々開発された体はすぐに反応してしまい、アソコが湿り気を帯びてきているのが分かって膝を擦り合わせた。 朝からなんてはしたないの……少し頭を冷やそう。 そっと彼の腕から逃れ、ベッドを降りて窓際まで移動する。 外は見渡す限り森が広がっていて、木々の合間から朝日が差し込んでいるのが美しかった。 今日は夜までに邸に帰らなくては。 一瞬寂しく感じたけれど、気持ちを振り払うように視線を下げると、後ろから愛する人の腕が私をすっぽりと包み込んだ。  「シャーリー……おはよう」 「おはようございます……起こしてしまいましたか?」 「いや、君のせいじゃないよ。 いないとすぐに目覚めてしまうから」 「フレド様……またそういう事を。 ズルいです」 「だって本当のことだから」 この人は本当にズルい。 そんな事を言われれば私が離れがたくなるのを分かっていて言っているのよね。 実際、今も胸がギュッと締め付けられ、そばにいてあげたい気持ちでいっぱいなんだもの。 それに――――。 「フレド様……」 「ん?」 「あの……お尻に&
Last Updated: 2026-05-23
Chapter: 二十七話 ※浴室で淫らに絡み合い
 少し振り向いて触れるだけのキスをする。 目を見開き驚いた表情の彼……そんな表情も可愛い。 思わずクスッと笑うと、顔を引き寄せられて深い口付けとなっていくのは必然だった。 体中泡や水分でまみれ、口付けしている口内は互いの唾液が入り混じり、どこもかしこも濡れながら互いの存在が溶け合っているかのようで――――このまま一つになってしまえたらいいのに。 拙い舌使いで彼の唾液を貪る。 「んっ、んんっ……ふぁ……」 やがて彼の腰が律動を始め、私の中の気持ちいい箇所を的確に刺激し始める。 ゆっくりと味わうような動きにもどかしさが募る。 もっと強い刺激が欲しくて、襞が彼の熱に絡みついて――もっと、もっととおねだりしているかのようだった。 「シャーリー……ッ、そんなに締め付けたら、すぐにイってしまう……」 「ごめんなさ……ぃ……っ、だって……っ」 「煽った君が悪いんだからね」 フレド様は私の腰をガッチリと掴み、すぐに律動は激しさを増し、浴室内にパンッパンッと腰を打ち付ける音が響き渡る。   「ああっ、あんっ、あっ、きもち……いぃっ!」 「シャーリーッ……君の中が熱くて……もっていかれそうだっ」 「はっ、あっ、もう、イクッ……イっちゃ…………~~~っ!!」 あっという間に快感の渦に呑まれ、目の前が弾けてしまう。 同時に彼も果てたのか、中がじんわり温かくなっていった。 もうずっと気持ちいいが続いていて、どれだけ体を重ねても足
Last Updated: 2026-05-20
Chapter: 二十六話 ※あいしています
 カーテンを閉め切っているせいもあり、ふと目覚めたけれど、今が何時なのかが分からない。 けれど体はぐったりと疲れ切っていて、起き上がる事が出来ずにいた。 昨夜は散々彼の好きなように抱かれ、腕には縛られた跡が薄っすら残っている。 独占欲の証だと言わんばかりに。 それを見てキュンとしてしまうのだから、私もたいがいだと呆れてしまう。 隣では瞳と同じアイスブルーの長い髪がサラリと揺れ、穏やかな寝息を立てながら最愛の人が眠っていた。 フレド様も疲れているわよね……あんな激しく……激しく求められて―――― 思い出しただけで体が熱くなってしまう。 私の体はどうしてしまったのだろう。 フレド様を知る前はこんなに熱を持ち、疼く事もなかったのに。 昨夜、あれほど抱かれたのに、もう恋しくなっている。 こんなだらしなく淫らな女だと思われたくない。煩悩を振り切るように彼の腕からスルリと抜け、ベトベトした体を洗い流そうとベッドから下りた。 足音を立てずに歩いていたはずなのに、後ろから声が聞こえてくる。 「シャーリー、どこへ行くつもり?」 「フレド様!お目覚めでしたか、おはようございます。少し飲み物を飲みに……」 お風呂まで一緒に入ると言われそうで、本当の事を言えずに咄嗟に嘘を付いてしまう。 さすがに一緒に入るのは恥ずかしすぎるわ。 でもしっかりとフレド様に見透かされ、一緒に浴室へと向かう事となったのだった。 ~・~・~・~・~・~ 「君の体を洗う事が出来るなんて幸せだな」 「私は物凄く恥ずかしいです……!」 「あれほど深く愛し合ったのに、まだ恥ずかしがるの?」 「そういう問題じゃありません!恋人に体を洗われるというのは……ッ」 泡を体にぬりな
Last Updated: 2026-05-17
Chapter: 二十五話 ※おねだりに嫉妬
 「はっ……ぁ……いい……シャーリー……」 「んっ、んんっ、んぐぅ」 「あっ、のどの奥っ、締まる……くっ……」 どんどん激しくなる腰の動きによって、私の喉は犯されていった。 どうしてこんな扱いを受けているのに、体が疼いて止まらないのだろう。 彼の動きに会わせて目の前が弾け、快感が押し上げられていく。 「はぁっ、あっ、シャーリー……出すよっ…………でるっ……!」 「んん~~~っ!!」 彼の体が激しく震えたと同時に温かい液体が口内に溢れ、直接喉に注ぎ込まれていった。 ごくごくと喉を鳴らし、全て飲み込んでいく。 「んぐっ、んっ、んんっ」 「あ……あぁっ……全部飲んで……」 言われるまでもなく全て飲み干し、自ら吸い付いて一滴たりとものがさないように舌を使って舐めとった。 あんなに沢山出したのに、フレド様のが全く衰えない。 「ん……気持ちよかった、ですか?」 「……すごく」 可愛い。 照れながら素直な気持ちを吐露するフレド様。 私の方が年下だけれど、食べてしまいたいくらい可愛くて愛おしい気持ちでいっぱいになる。 それに彼の熱棒はまだまだ元気で目の前にあるので、またほしくなって裏筋を舌で擦ってあげた。 「あぁ……っ!まだ敏感だから……」 「んっ…&hell
Last Updated: 2026-05-14
Chapter: 二十四話 ※両手を縛られて
 くちゅくちゅと水音だけが響き、時折ベッドが軋む音がする室内。 そして漏れ出る嬌声と吐息が混じり合い、ここが現実世界なのか分からなくなっていく。 ほんのりワインも回ってきて、体は火照り、あちこち疼いてたまらなくなる。 「んんっ……フレド、さまぁ……熱い…………ッ」 「アルコールが回ってきちゃった?ふふっ、凄く蕩けた顔をしてる……」 可愛い、可愛いと囁きながら、体中を舐っていく彼の舌。 そして突然ベッドから下りたかと思うと、どこから持ってきたのか布の紐を手に、またベッドへと上がってくる。 「これを使おうかなと思って」 「そ、それをどうするのれす……?」 私はお酒に弱いので、あまり呂律が回らない状態だった。 ボーっとする意識の中彼に身をゆだねていると、私の両手をその紐で縛り、ベッドのフレームへと巻き付けていく。 これじゃ腕が固定されて動かす事が出来ないわ……! 普段から鍛えている私でも振りほどけない結び方をされ、手で隠す事も出来ないし羞恥で体に熱が集まっていく。 「やっ……これ、外してぇ」 「そんなに可愛いおねだりされてもダメだよ。ここにいる間はたっぷり君を味わいたいんだ」 「だからって縛らなくても……!」 「君はただ快感を受け取っていればいいから」 うっとりとした表情でそう告げてくるフレド様に、何をされるのかと思うとドキドキが止まらない。 まさか期待しているというの? そんな自分を悟られたくなくて、羞恥に耐えるしかなかった。  そして優しく微笑んでいたフレド様が、不意に私の胸の頂を口に含む。
Last Updated: 2026-05-11
孤独な悪女は堅物王太子に溺愛される~犬猿の仲でしたがうっかり誘惑しちゃってたみたいで乙女ゲーム的な展開が待っていました~

孤独な悪女は堅物王太子に溺愛される~犬猿の仲でしたがうっかり誘惑しちゃってたみたいで乙女ゲーム的な展開が待っていました~

目覚めると、大好きなアクションゲームの世界が広がっていた。 「ドロテア魔法学園~unlimited~」 登場キャラクターの悪女先生クラウディアに転生してしまった私。 数々の男性を誘惑する彼女はシグムント王太子殿下と犬猿の仲。でもお見舞いの日から殿下の様子がおかしい。 超がつくほど堅物で厳しい人が「怪我はないか?」と耳元で囁いてくる。 仲良くなれそう? 新たな力に目覚めたり、モフモフの可愛い生き物がいたり…でも学園には魔の手が忍び寄ってきていた。 可愛い生徒を守るのは先生の役目。 悪は根絶やしにさせていただきます! 溺愛あり、モフモフあり、戦いあり…ゲームの世界で自身の運命と闘う、異世界恋愛ファンタジーです。
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Chapter: 五十一話 <最終話>ここから…
 旅の支度はセリーヌや邸の者が全て整えてくれたので、私自身は特に何も用意するものもなく、あとはジークが来るのを待つのみといった感じだった。 イルボーネの街は王家が管理している街なので王族が立ち寄る事も考えて美しい邸が建てられている。 今回は私とジークが婚約した事がすぐに発表されたので、新婚旅行みたいに二人で旅行に出るといった名目らしい。 この発表もとても速やかだったので、お父様と陛下がどこまで知っていたのだろうかと疑念が生まれる。 もう二人とも絶対確信犯だわ。 ジークが私を好きで、こういう流れになるだろうと想定してイルボーネの街に行けと言ったのね。 その通りになるのは少しばかり癪だけど、ジークと婚約したのは素直に嬉しかった。それを公表してくれた事も。 私はこの世界では悪女的な立場だし、彼と婚約出来るとは思っていなかったから。 ジークは光の王子と言われるほど国民のイメージもクリアで素晴らしく、そんな彼と結ばれるのはどこかの国の王女とか、国にとって有益な相手じゃなければいけないと誰もが思っている。 まさか陛下が私との婚約を許可するとは思わなかった――――私が聖なる力を持っていたからなのかもしれないけど。 この力にも感謝しながら使わなきゃね。 「お嬢様、準備完了です!」 「ありがとう、セリーヌ。あなたも来てくれるの?」 「もちろんですよ~~お嬢様の行くところ、セリーヌありです!地獄の果てまでお供いたしますっ」 「ふふっ、ありがとう」 地獄は嫌だけど、セリーヌが来てくれるのは本当に嬉しいし安心する。 そうこうしているうちにジークが到着したのでエントランスホールを出ると、門の前には王族専用の馬車が停まっていて、彼と婚約出来たのだなとヒシヒシと実感する。 婚約した2人が乗る馬車だから外装も美しいわね……ジークは人目につかずに行きたい感じだったから質素な馬車かと思っていたのだけど、陛下にダメだと言われたのかしら。 「
Last Updated: 2026-04-21
Chapter: 五十話 後夜祭の時間に花火を見ながら
 「いつまで触っているつもりですか……」 「まぁそう怒るな。減るものでもあるまい」 陛下が苦笑いをしながらそう言うと、ジークが陛下の腕をつかんで私の口から陛下の手を引き離した。 今日は学園祭という事もあってジークも理事長としてではなく変装して参加している為、滅多に見る事が出来ない吸血鬼姿を披露していた。  ピエロと吸血鬼…………とうてい親子には見えない2人だけど、やり取りを見ていると親子なんだなぁと思う瞬間が度々見られて、思わずクスッと笑ってしまう。 どちらかというと陛下はダンティエス校長と性格が似ているように感じるので、兄弟のやり取りみたいに見えるわ。 「減る減らないの問題ではありません。そもそもあなたは……」 「分かった、分かった。まったくそなたといい、ダンティエスといい、その執着する気質は誰に似たのか…………」 「あなたでしょう」 「………………」 なんだか陛下が押されているような。 そんな事より執着って誰が誰に――――私?ジークが私に執着しているという事?二人のやり取りを見ながらそんな事を考えていると、途端に顔に熱が集まってきた。 本当に?だとしたら嬉し過ぎるのだけど……考えれば考えるほど顔が熱くなってくる。 「ディア?凄い顔が赤いぞっ!熱は…………ないようだな。ひとまず外に出よう」 「え、ええ……そうね」 「あなたは速やかに帰るように。きっと王宮の者たちもあなたの行方が分からなくて大騒ぎになっていると思いますよ」 「ははっ、そうだと面白いがな」 ピ
Last Updated: 2026-04-20
Chapter: 四十九話 学園祭開幕
 あの騒動の後、生徒たちは門の前に全員避難されていて誰一人けが人はなかった。でも大きな揺れに怯えている生徒もいたので、ひとまず皆帰宅させる事になったのだ。 そして三日間学園がお休みになり、その間に国王陛下から隣国の山々で活火山が噴火した為に起きた地震だと民に知らされ、理由が分かると安心したのか生徒たちも休み明けからいつものように学園に通い、穏やかな日常が戻ってきた。 魔王が復活していたなんてまさか言えないわよね…………そして撃退したなんてどうやって伝えればいいのやら。 自然災害は神の怒りだとも言われがちな世界なので、きっと全ての不安は払拭しきれてはいないのでしょうけど、怯えてばかりいられないものね。 私をおびき寄せる為にカリプソ先生に操られていた生徒たちは、記憶が途切れ途切れだったものの、魔物化していた後遺症などもなく保健室で目覚めた後、元気に帰っていった。 しかし魔物化していた事で身体に何らかの影響があっては危険なので、念のため数日は健康調査が必要となったのだ。  カリプソ先生はというと、今回の騒動や私を突き落とした時など記憶がなかったわけではないので、無罪放免というわけにはいかず……公爵家を敵にまわしたという事も相まって学園を去る事が決定し、子爵家はお家取り潰しになり、国外追放が決まった。 カリプソ先生のお父様である子爵が王族派から教会側の人間になっていた事が露見したのも大きく、陛下の信頼を一気に失墜してしまった為、恩赦する事もできず…………後味の悪い終わりになってしまったわ。 カリプソ先生は学園が休みの間に跡形もなくいなくなり、その後どうなったかは分からない。 そんな中、学園の生徒たちは元気に学園祭の準備を進めていて、あっという間に一カ月の月日は過ぎていった。 私の身辺はというとそれほど慌ただしくなることもなく……逆に恐いくらいだわ。 私の魔法が知れ渡れば色々と動きが出てくるのではと思って
Last Updated: 2026-04-19
Chapter: 四十八話 陛下の思惑 ~シグムントSide~
 魔王を撃退した翌日―――― 父である国王陛下が待つ執務室へと向かいながら、昨日の出来事について考えていた。 彼女が放った聖魔法は確かに魔王を撃退したはずだ……これから魔物が消えていき、この世界も平和になっていくだろう。 私はと言うと、倒れ込む彼女を労うので精一杯だった事を思い出し、魔王の足元にも及ばない自分自身に対して情けない気持ちでいっぱいになる。  もっと自分を鍛え直さなくてはな。 彼女の隣りに立つに相応しい人間になる為にも――――  魔王と戦っていて学園の方は先生たちにまかせっきりになってしまったが、あれほどまでの衝撃が学園を襲い、生徒たちの中にも怯えている者も多数いたので、3日間は学園を休園する事になった。 民にも何かしらの知らせを発布せねば収まらないだろう。 しかし魔王が降臨したなどと知らせをすれば、たちまち混乱をまねく事は目に見えているので、対応については慎重に進めなければならない。 そんな事を考えていると、いつの間にか国王陛下の執務室の前に着いていたので、衛兵に目配せをして扉をノックする。 ――――コンコン―――― 「陛下、シグムントが参りました」 「入りなさい」 「失礼いたします」と声をかけながら扉を開き、中に入るとやはりロヴェーヌ公爵もその場にいて、二人ともお待ちかねといった感じだった。 「よく来たな、昨日の事はすでに我々の耳に入っている。そなたもその話をしにきたのだろう?」 「はい……父上は我々が何と対峙したのかもご存じで?」 「………………」 父上は無言だったが私の顔を見据えていたので、それだけで全て分かっているのだなと察しがついた。恐らく父上のこの表情の意味はそれだけではないはず。 「…
Last Updated: 2026-04-18
Chapter: 四十七話 ミシェルの素顔 ~ダンティエスSide4~
 階段を上りかけていたミシェルは手すりにしがみついて必死に耐えていたので駆けつけて支えてあげた。 これほどまでに大きな力とは……何が起こっているんだ?  「校長!このように大きな力……先ほど森に入っていったクラウディア先生に何かあったのでは?!すぐ近くで感じます……!」 「ああ、クラウディア先生と違う力を感じる……兄上に知らせなければ!」   私がそう言って今度こそ理事長室に行こうとすると、生徒たちの悲鳴がどんどん増していく。 私たちでも混乱するのだから生徒たちがパニックになるのも無理はない。学園は安全だと皆思っているし、この地で何事かが起こるとは誰も思っていなかっただろうから――――  「その前に生徒たちを避難させなければならないな」 「あ、理事長!」  ミシェルの言葉に階段の上を見上げると兄上が急いで下りてきているところで、私たちは協力して生徒たちを避難させる事にしたのだった。 でも兄上の顔を見ていると今すぐにでも駆けつけたいだろうに、真面目で頑固な兄上は必死にその気持ちを押し殺しているのが手に取るように分かる。  物凄く苦しい顔をしているにも関わらず必死に生徒を誘導する姿を見ていられなくなって「兄上は行かなければならないところがあるでしょ」と声をかけた。  「しかし私は王太子でありこの学園の理事長でもあるのだ。生徒を放って駆けつけるなど……」  兄上らしい堅物な考えを披露してきて若干イラっとしたので、ほんの少し挑発してみる。   「そんな事を言ってる場合?!何かあれば……」 「何かあれば、だと?」  この時、自分の言葉を人生で一番後悔したかもしれない。兄上からとてつもない力溢れ出し、魔力が暴走しそうになってしまったのだ。 クラウディア先生に何かあればって想像しただけでこんな状態なのに、どうしてこの人は………………すると我々のやり取りを見ていたミシェルが、突然水魔法で兄上の人形のようなものを作り出した。  「ミシェル、君って…………凄く器用なんだね」 「校長、お褒めにあずかり光栄です。どうです?理事長は2人も要りませんので、あなたは用済みですからとっとと森に行った方がいいかと」 「ミシェル!兄上になんて言葉をっ」  とっても素直な物言いはミシェルの良いところだとは思うけど、不敬が過ぎると心配になっ
Last Updated: 2026-03-26
Chapter: 四十六話 敗者の美学 ~ダンティエスSide 3~
 王宮で父上やロヴェーヌ公爵、兄上と話をした後から――――――  おかしな噂を耳にする事が多く、俺はとても戸惑っていた。 というのも兄上がカリプソ先生と良い仲になっていて、生徒に見られるような場所でキスをしていたというものだ。 自慢ではないが、兄上の事は嫌というほどよく分かっているつもりだし、だからこそ絶対に人目につくところでそんな事をするような人間ではないので、どうしてそのような噂が広まっているのか不思議で仕方なかった。 しかし、よく分かっていると思っていたのに、俺の目にカリプソ先生と仲良く話している兄上の姿が目に入ってくる。  なぜだ?カリプソ先生と兄上は何のつながりもないはず……兄上はカリプソ先生のように噂好きでねっとりとした女性は苦手だったはずだ。 絶対に相手にしないタイプなのに近頃は見かける度に本当に一緒にいる。そして距離も近い――――  こんなところをクラウディア先生が見たらどう思うか……そして案の定、2人を見ているクラウディア先生はとても辛そうだった。 好きな女性にこんな表情をさせるなんて、本当に兄上らしくない。 クラウディア先生の辛そうな顔を見ていたれなくなり、学園の裏側にあるいつもの庭園へと誘った。そこなら兄上たちを見ないで済むだろうし、気分転換にもなる。  庭園の花達に囲まれているクラウディア先生は女神のようで………… 「学園祭が終わるまででいいんだ、俺にもチャンスをくれない?クラウディア先生の心に入り込むチャンスがほしいんだ」 思わず本音がもれてしまい、少し頑張らせてほしいとお願いした。 優しい彼女は俺の願いを聞き届けてくれて、その場で返事はしないという選択をしてくれる。 結果は分かっていても、この件に関しては俺の気持ちを尊重してくれた事がとても嬉しかったし救われる気持ちだった。 でも課外授業へ一緒に行った時に聖なる力を使うクラウディア先生を見て、何故だかとても遠い存在に思えた――――俺とクラウディア先生が肩を並べて歩いているところが想像できない。 課外授業から戻ってきて、どう見ても想い合っている二人を目の当たりにして、やっと自覚する事が出来た。この気持ちは恋ではなく憧れだったのだと。 幼い頃、声をかける事も出来ずに物陰から兄上と遊ぶクラウディア先生を見ていた時から、2人と肩を並べたい、俺の事も受け入
Last Updated: 2025-12-07
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