Chaos Between Us

Chaos Between Us

last updateLast Updated : 2021-05-02
By:  karyl bautistaOngoing
Language: English_tagalog
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Synopsis

Their family were rivals and they were born to be rivals too. What will happen when they fell for each other? Would they break the rules? Would they fight for what their love?

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Chapter 1

Chapter 1

「子宮外妊娠の手術同意書、自分でサインします」

桃恵は看護師を呼び止めて、針跡で紫色に腫れ上がった手でペンを握ると、震える指先で自分の名前を書き込んだ。

手術室へ運ばれるとき、桃恵の頬を一粒、涙が伝った。

あのとき緊急避妊薬を飲んだのは、果たして正しかったのか、それとも間違いだったのか、もう分からない。

病院で療養している間に、桃恵は一か月後の海外行きの航空券を買った。

スマホを開くと、ネットでは「浜市の御曹司、数億を投じて恋人に愛を告げる」という話題がまだ炎上していた。

その「世紀の告白」の主役が、まさに桃恵自身なのだ。

三日前、城ヶ崎晏人(じょうがさき あきと)は記者会見を開き、個人名義で出資し、七年かけて完成させた宇宙船が、レコードを宇宙へ運ぶと発表した。

そのレコードには、晏人が桃恵に告白したときの音声が刻まれていて、宇宙の果てでも永遠に再生され続ける。彼の桃恵への愛を、宇宙のすべてが見届けることになる。

宇宙船の打ち上げ成功とともに、晏人と桃恵の長年の恋愛物語が掘り起こされ、ネットでは「21世紀の恋愛神話」と呼ばれるようになった。

お腹が鈍く痛む中、桃恵はネットのコメントを眺める。

【城ヶ崎社長と蘇田さんが幼馴染って、まだ知らない人いるの?もう25年近く知り合い、7年付き合ってるのに、まだラブラブって……羨ましすぎて泣ける】

【みんな城ヶ崎社長が蘇田さんにお金を惜しみなく使うことしか知らないけど、昔城ヶ崎社長が海外で蘇田さんのために銃弾を受けたの知ってる?この前のチャリティ水泳リレーに出た時、肩の傷痕が心臓まであと数センチだったって!】

【その時城ヶ崎社長、少しも迷わず蘇田さんを抱きしめたって聞いた。私のスマホには、城ヶ崎社長が担架で運ばれながら蘇田さんと指を絡めてる写真が残ってる。尊すぎてしんどい!】

【才能×美貌カップル、羨ましすぎて泣いたわ……】

【……】

イベントでの甘い視線の交換から、二人のドラマチックなエピソードまで、どれもが命を懸けて愛し合ってきた証拠ばかりだった。

桃恵の視界はじんわりと霞み、涙を拭いながら、ただただ皮肉に思う。

蘇田家と城ヶ崎家は代々の付き合い。桃恵が生まれた日、二歳の晏人は手術室の外に立っていた。

物心ついた頃から、晏人はいつも傍にいた。

十歳の年、蘇田家が破産し、両親は自殺してしまった。桃恵は一夜で孤児となり、城ヶ崎家がすぐに彼女を引き取った。

晏人に寄り添われながら、桃恵はやっと暗い影から抜け出した。

思春期の頃、桃恵は自分なんか晏人には釣り合わないと思い込んでいた。彼の愛が恋人としてのものだなんて、夢にも思わず、せめて妹のように傍にいられればそれで十分だと願っていた。

だが、成人式の日、晏人は名だたる人々の前で、正式に桃恵へ告白した。

彼の瞳に燃えるような愛情を見て、桃恵は迷わず、永遠を誓う真紅のバラを受け取った。

涙ぐみながら、彼の耳元で囁いた。「晏人、ありがとう。私の家族になってくれて。お願い、絶対に裏切らないで、私を置いていかないで……愛してる」

晏人はさらに強く抱きしめ、声を震わせて答えた。「桃恵、俺は命を懸けて誓う。絶対にお前を裏切らない。絶対にお前を置いていかない。永遠にお前を愛し続けるから」

付き合っていた間、晏人は本当に優しく、細やかで、思いやりに溢れていた。

でも、その「永遠」は本当だったのだろうか?

晏人が最初に自分を愛してくれていたことは、疑ったことはない。でも、心なんてものはあっという間に変わってしまう。

もし桃恵が彼の浮気を知ることがなければ、今でも自分は世界一幸運な女だと信じていたに違いない。

晏人はうまく隠していたつもりかもしれないけど、愛も、不愛も、すべては細部に宿るということを。

彼の心はいつの間にか、他の何かでいっぱいになっていた。桃恵は耐えることも、見て見ぬふりをすることもできなかった。

また捨てられる痛みや絶望を味わうくらいなら、自分から去ることを選ぶ。

桃恵は子宮外妊娠の手術同意書を高級なギフトボックスに入れ、丁寧にラッピングした。そして、一枚のカードに書き添えた。

【二十七歳の晏人へ】
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