Ma plus belle rencontre

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last updateLast Updated : 2021-12-01
Language: French
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Ariane après avoir passé un des moments difficiles de sa vie va décider de tourner la page et continuer sa vie. c'est Ainsi qu'un jour dans un restaurant de la ville elle fera la rencontre de Joël un jeune homme qui lui aussi a dû faire face au difficultés de la vie et vont décider de se mettre ensemble pour cheminer ceci marquera le début d'une belle aventure malgré la fin triste.

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Chapter 1

Ma plus belle rencontre

「家賃を払える目処が立たないとなるとねぇ、可哀想だけど出て行ってもらうしかないんだよ。こっちも慈善事業じゃないんでね」

 年配の大家さんの溜め息混じりの声を聞きながら、溜め息をつきたいのはこっちだよぅ、なんて思ってるだなんて、言えるわけない。

「もちろん私も悪魔じゃない。村陰(むらかげ)さんのお宅の現状だって分かってるつもりだ。だからね、すぐにとは言わないよ。そうだね、1ヶ月猶予をあげよう。だからその間に、ね?」

 ね?と言われても私、なんて答えたらいいの?

 どう答えるのが正解?

 この春から、念願叶って幼なじみの小町(こまち)ちゃんと一緒に、華の女子大生デビューを果たしたばかり。

 今年度の学費に関しては、お母さんから「一括納入してあるから大丈夫。花々里(かがり)ちゃんは勉強に専念して」と言われた。

 私が幼い頃に父が他界し、母子家庭で母娘ふたり支え合いながら頑張ってきたうちはそんなに裕福ではないから。

 てっきり学費も前期、後期に分割して払うんだと思っていた私は、どこにそんなお金が?って思ったけれど、きっと私の進学のために貯めてくれていたのよね?と自分に言い聞かせた。

 だからとりあえずそこまではいいとして――その先はどうなるんだろう。

 学費が工面できなければ、進級は諦めないといけなくなるよね、きっと。

 そもそも――。

 大学云々の前に……私、住むところを心配しなきゃいけないっ。

 お母さん!

 学費より家賃を残しといて欲しかったです!とか思っちゃうのはワガママですか?

 そう言えばお母さん、学費の話の後、さらに何かを言いたげに私を見つめてきたけれど、あれは……もしかしてお家賃のことを気にしていたのかな?

 でもそれにしては少し表情が違ったような?

 あれはもっとこう、なんていうのかな?

 そう! 一人娘を嫁に出す父親!――母親だけど――みたいな顔?

 まさかね!

 何にしても呑気にみんなと机を並べて勉学に勤しむ、とかどう考えても無理な気がしてきた。

 と言うのも――。

 ひと月ちょっと前に唯一の肉親で、我が家の大黒柱だったくだんのお母さんが突然倒れて。

 意識こそすぐに回復したものの、頭の手術が必要でしばらくは絶対安静だと言われてしまったから。

 しかも倒れた際に腕も骨折してしまって――。

 とうぶんは仕事もお休みしないといけなさそう。

 本人は「大丈夫、すぐ復帰するわよ!」って言い張るけれど、いま無理させたらまた倒れてしまいそうで嫌だ。

 なるべく大人しく身体を休めておいて欲しい。

 そんなお母さんに、お家賃が支払えなくて住むところがなくなっちゃいそう!とか言えないよ。

 うちのアパート、そんなに新しくないけど駅近で立地がいいからかな。

 案外お家賃が高額で、驚いたの!

 問題が山積みすぎて、何から処理したらいいのか分からない。

 どうしよう……。

***

 父親を幼い頃に亡くした我が家の家計は、手に職のあった母親が、女手ひとつで支えてくれていた。

 お母さんが倒れて、収入の途絶えた我が家の財政は、覿面坂道を転がるように傾いていって。

 わずかにあった蓄えを、私の大学進学のために吐き出した直後だったこともきっと災いしたの。

 どこまでもついていない。

 今や次の食費の捻出にも困るほどの、立派な火の車になっちゃった。

 この辺に食べられる野草とかあるかしら!?とか考えてしまう程度には私、腹ペコです。

 そんな中、お母さんだけは入院中で食事の心配をしなくていいの、本当によかった!って思ったの。

 弱ってる人は栄養摂らなきゃ元気になれないもの!

 これは本当、不幸中の幸い。

 病院も絶対安静の期間はお母さんのこと、入院させておいてくれると思う。でもそのあとは……?

 現状を知ったら絶対お母さん、無理しちゃうよね!?

 うー、本当ジレンマ!

***

 もちろん、私だってこの状況を指をくわえて見ていたわけじゃない。

 進学してすぐだったけれど、出来得る範囲でバイトにも明け暮れた。

 でも――。

 女子大生が講義の合間を縫って働ける時間なんてたかが知れていて……。

 義務教育じゃないんだから学校自体行く必要はないのかも知れない。でもせっかく入れた大学だし、しかも学費は納入済みって聞いちゃったら。

 貧乏性の私としては、通えるうちはちゃんと通いたいって思ったんだもん。

 だって授業料って安くないし、もったいないじゃない!?

 入院中のお母さんには「へーき、へーき」って嘘をついてなんとか誤魔化してきたけれど……そろそろ限界かも知んない。

 ――お母さんが退院してきたら……何て話そう。

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