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第 32 話

Author: 成功必至
違う。彼は、ただ自分勝手なだけだ。

彼女はくるりと背を向け、別荘へと駆け込んだ。そして、そのまま部屋に閉じこもる。

京司はしばらく外に立ち尽くしていた。燃え残っていた灰が完全に燃え尽き、最後の小さな火の粉すらも消え去るのを見届けてから、ようやく足を踏み入れる。

澪は床にしゃがみ込み、膝を抱え込んでいた。ぼんやりと、窓の外を見つめる。

空が少しずつ暗くなり、世界はまた、深い闇へと沈んでいく。

しばらくして、京司が部屋に入ってきた。彼はドアを押し開け、静かに近づくと、彼女の目の前にしゃがみ込んだ。

「お腹空いてないか?」

澪は顔をそむけたまま、何も言わない。京司はしばし沈黙し、ゆっくりと彼女の髪を
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