玲奈はメッセージを読み終えると、礼二に画面を見せる。礼二は言葉を失う。将吾の件については、玲奈はすでに礼二に話していた。正直に言って、礼二の心は動かされた。彼は軽く咳払いをして言う。「このプロジェクトは確かに悪くない。話し合ってみよう」礼二の言葉が終わらないうちに、将吾も玲奈に電話をかけてきて、玲奈が彼と話し終えると、将吾からメールが届いた。メールを読み終えた玲奈は、智昭にメッセージを送る。【時間と場所を教えて】玲奈がメッセージを送るとすぐに、智昭は住所を送ってきて、こう言った。【今から向かう】【わかった】礼二は玲奈の代わりに、将吾たちと協力の話をしたかったが、他にやるべきことがあるから、と玲奈に伝え、先に立ち去った。翔太は玲奈と将吾の会話を聞いていた。玲奈が今会いに行く人が彼女の元夫とは関係ないと思い、深く考えなかった。30分後、玲奈はレストランに到着する。レストランに着くとすぐに、智昭から個室の番号が送られてくる。しかし、玲奈が個室に着いた時、智昭はまだ到着していない。2、3分後、智昭がドアを開けて入ってきた。「待たせてすまなかった」玲奈は智昭がアシスタントを連れてくると思っていたから、一人で来たのを見て少し驚いた。彼女は視線をそらし、淡々と言う。「私も着いたばかりよ」智昭は座りながら尋ねる。「注文はした?」「まだ」将吾は後でくるようで、先に注文するようにと言われ、ウェイターが持って来たメニューを玲奈に渡す。「先に好きなものを注文して。将吾の分は後で俺が注文する」玲奈は何も言わず、メニューをめくって注文し始める。智昭も黙っているが、玲奈にお茶を注ぎ、目の前に置いておく。ちょうどその時、たまたま誰かがドアの前を通りかかる。個室の中の智昭と玲奈を見て、佳子たちは顔色を変える。なぜなら、優里は今朝智昭にメッセージを送り、昼食に誘っていたからだ。しかし今まで、智昭からの返事は一言もなかった。彼は優里からのメッセージには返信せず、玲奈と一緒に食事に出かけ、しかも今のようにお茶を注ぐ気遣いまでしていて……結菜は歯を食いしばり、中に入って直接問い詰めようとしたが、行動に移す前に佳子に強く引き止められた。佳子は冷たい視線を結菜に向ける。佳子は普段から冷ややかで、若
Read more