「おう、お疲れさん!」 「いいチームプレイだったね! まあ、私はここでは何も出来てないけど」 2人はそんな俺に対し、親指を立て答えてくれた。 「さて、問題はコイツをどうやって連れて帰るかだな……」 「え? そのまま乗って帰ればよくね? ファイラスの国民も喜んでくれると思うし?」(ま、学の奴、またそんな安易な事を……) 「あ、あのな……。そんなことして凱旋したら国民がパニック起こす大惨事になるわ……。それに俺らお忍びで来てるんだぞ……?」 「あ、そうだったな。ちぇー……」 と言ったものの、さてどうしたものか……?「守君、あのね。擬人化して連れて帰るってのは?」 「な……に⁈」 雫さんのそのナイスアイディアに歓喜の旋律が走る俺でした。(ぎ、擬人化だとお……? た、確か、こ、こいつメスだったよな……?) この手の奴って、お約束ですっごい美少女になるのが鉄板であるからして……。 俺は大分前のピンクイベントと厳選キャワイイメイド100人衆案を何故か思い出してしまう。(……うん、擬人化いいじゃない!) なので俺は「こ、こほん。エンシェントフレイムよ。早速だが人の姿になって欲しいのだが」と、交渉してみる。(『Cカップの露出が何故が激しい紅蓮のビキニ鎧を着た、のじゃ系美少女挑発系お姉さま』を超絶期待する、てかマジホントカモン!)「わかったのじゃ、マスター……」(マ、マスター……⁈ なんと甘美な響き。こ、これは期待するしかないっ!) 俺は最近引いたスマホゲーの当たりを何故か思い出し、ワクドキしながら期待にこか……じゃなかった、胸を膨らませる。 エンシェントフレイムは素直に頷くと、な、なんと驚いた事に灼熱の紅蓮の炎に包まれていくではないか……!「てか、あ、アッツ!」 が、その炎柱の余りの熱さにたまらず悲鳴を上げてしまう俺。 そんなアホな事をしている間に、灼熱の炎柱に包まれたその姿は次第に小さくなっていき、人の形を成していく……。 灼熱の炎柱が消え、そこに現れたのは一人の少女だった。 燃え盛る炎のように真っ赤なショートカットの髪。 きりっとした眉に、ぱっちりとした大きな金色の瞳。 血色の良い艶やかなほっぺの美少女があられもない裸体で目の前に立っていたのだ。「お、おお……」 俺は思わず感嘆の声を漏らしてしまう
Terakhir Diperbarui : 2025-03-08 Baca selengkapnya