「どうする、大智? これで終わる気か?」あっ、ズルい。終わる気がまったくないクセに、俺に決めさせようとしてくる。言わせんな、恥ずかしいだろ……って羞恥で悶える俺を見たいんだろ。分かってんだからな。どうせ終わらせようとしたら、奥を揺すってグズグズにして、やめないでって強請らせるに決まってる。多分、どっちの世界でもコイツのことを一番よく分かっているのは俺だ。……分からせられたっていうのが正しいけれど。分かってるからこそ、ケイロの意表を突きたくなる。俺はニッと歯を見せて笑うと、ケイロの胸にそっと手を当てた。「……ああ、やっぱり。心臓バクバク鳴ってるな……そんなに俺のこと好きか?」羞恥のボールをケイロに投げ返してやる。いつもと違う俺の反応に、ケイロの目が一瞬だけ丸くなり、眼差しがさらに熱くなった。「そうだな。愛してる」「躊躇なしでサラッと言いやがって……じゃあ左手、ちょっとこっちに寄越せよ」俺に促されて、ケイロが左手を俺の顔近くに差し出す。その手を取ると、俺はケイロの薬指で輝く婚華の指輪に口づけた。「ケイロ、俺も愛してる……から、終わるなよ。離さずにもっと――あぁ……ッ」人の話を最後まで聞かずに、ケイロが俺の最奥を貫く。今まで我慢していたものを一気に吐き出すかのように、ケイロの動きが激しい。挿れただけで大きくイくほど快楽ザコと化した体は、しきりに絶頂を繰り返して歓喜に乱れる。中がギュウギュウと締め付けるのも構わず、ケイロは俺を穿ち続けて――深々と貫きながら熱を注ぐ。挿入だけでは届かない所まで満たされた気がした途端、俺は腕と脚の両方でケイロにしがみついていた。「んんんンン――……ッッ! ……ぁ…&h
Terakhir Diperbarui : 2025-05-13 Baca selengkapnya