「おばあさんが来たの?」紗月は話の流れをなんとなく把握すると、最初は嬉しそうにしたが、すぐに口を尖らせた。「それで、あんたはこのままずっと演じ続けるつもりなの?おばあさん、目が肥えてるよ」真依はもちろん分かっていた。ただ、どうしようもなく言葉をこぼした。「とりあえず今はこうしておくしかないの。最近、おばあさんの体調もあんまり良くなくて、前よりずっと痩せちゃってるし。私と尚吾が仲良くしてるかを見に来たのよ。いきなり離婚したなんて言ったら、絶対に耐えられない。少しでも長生きしてほしいのよ……」紗月は顎に手を当てながら、皮肉っぽく言った。「ふーん、じゃあ尚吾にはしっかり言っとかなきゃね。玲奈の小
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