22??年 世界は人類の絶滅を以って終わろうとしていた。 燃える都市と焦げ臭い煙の匂い、腹部を突き刺すどうしようもない激痛が走る中途切れるような視界に映るのは人のような姿をした機械的な少女、少女が何かを呟くのと同時に意識は途絶えた。 2268年 中央都市 スカイシエル 某所 目が覚める、身支度をして重たい足取りで向かうのは、いつもの風景、いつもの匂いが立ち込める見慣れた道を通って通う学校だ。 ここスカイシエルは登校中も高層ビルが立ち並び、俺たちにとっては見慣れた光景だが、ここ200年で地名も変わり建築技術はかなり発達、教科書などに載っている昔の姿は面影も無くなっているように見える。 空には、太陽の強すぎる放射熱を抑えるいわば温暖化対策用の太陽光カットシステム、アークバリアがある。 昔は東京という場所だったようだが歴史にも詳しく無く祖父母とも疎遠の為詳しくは知らない。 両親は小さい頃にどちらも事故で亡くなっている。 両親を失った俺を今の義母(おばさん)が引き取ってくれた。義母と義妹(琉夏)と俺の3人で暮らしている。 お兄ちゃーん学校遅れるよ〜と声が聞こえる。 そんなにギリギリか 自己紹介をしておくと俺(神童灰人(シンドウカイト))は、東京某所にある高校に通う学生だ。鏡で灰色のボサボサ髪に眠たそうな顔をみて不細工な顔だなあと思いつつ、 あ、髪は染めている訳では無く、持病の関係で色が抜けている。 あ俺の顔かと頭の中でツッコミを入れ、スマホをいじっている内に学校が見えてくる。 妹は1個下で同じ高校に通っている。 正門を通り下駄箱を抜けて、妹と別れ2階の教室に入る。 すると見覚えのある顔が話しかけてくる。 「よお、灰人今日も眠そうだな!また夜更かししてゲームか?」 一番の友人でありクラスメイトの祐希(ゆうき)だ。 俺は眠そうに答える 「負け続けてやめられなくなったんだよ、負けず嫌いなんでな」 祐希が答える 「完全型VRのFPSゲームだっけ、上手いもんなお前、でも負けず嫌いなのは知ってるけど寝不足は身体に悪いからきをつけろよ!」 「はいはい」と俺 「そういや全然話変わるけどさあ、今日の朝のニュースみた?」 「見てるわけ無いだろ、朝起きたの遅すぎて何も知らん」 祐希が話す 「そ
Last Updated : 2025-09-02 Read more