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ずっと貴方・貴女が好きだった。 のすべてのチャプター: チャプター 11 - チャプター 13

13 チャプター

11.今後の予定

「それがですね、先ほどアーノルド殿下よりプロポーズを受けまして……」「うーん。ダミアンを逃すのは惜しいが、王家からの申し出だからな。それにだ。二人が想い合っているのだろう?」 お父様にそう言われると、なんだか照れてしまいます。「かあたん、とおたんとけっこんちちゃうの?」 それをダミアンに言われると、正直困ります。「ダミアンは父さん嫌かなぁ?」と聞くと、照れたように頬を染めて首を左右に振るのです。 少しずつ慣れるってのはダメかな?いきなり王宮で生活するって困るよね?「それじゃあ、父さんに頼んで週末だけ一緒に過ごすことにしようか?残りの日は『大喰らい』でいつものように二人で過ごすの!どうかな?」「ちょれなら、がんばる!」 がんばる事なのかなぁ?アーノルド様と陛下に相談しましょう。 それから王宮に戻り、アーノルド様と陛下に相談しました。「やはり急にアーノルド様が父親と言っても受け入れるられないようで……。週末にアーノルド様が私達が暮らす『大喰らい』へやって来てもらえませんか?隣国となってしまうのが心苦しいのですが」「了解した。ベルーナ王国にはその旨の書状を送っておこう。アーノルドは心してダミアンに父親として慕ってもらうように!」 王命?「ダミアンは可愛い我が子ですからね。私も父親として慕ってもらいたく思います」「えーと、ダミアンは騎士様に憧れているのと猫派ではなく犬派です。犬が大好きです。犬のパンツにしたら汚したくなかったのかな?おねしょをしなくなりました」「「すごいな……」」 平民の暮らしがでしょうか?「おねしょなんて王宮だったら違う克服のさせ方でしょうね」「うむ、そうだな。アーノルドの時はなぁ……」「父上っ」「陛下だと言っておろうが、動揺しおって全く。その件についてはあとでじっくりクリスティーン嬢と語り合う事にしよう。他に何か問題はあるかな?」「今はありません」「では、週末はアーノルドがクリスティーン嬢の元へと通うようにしよう。慣れてきたら、その日にちを増やす方向でというのはどうだ?」「「それでお願いします」」 そのように決まった。「ダミアン、週末だけ父さんが『大喰らい』のところに来てくれるわよ!一緒に働きましょうね。ダミアンのカッコよく働く姿も見せないと!」「うん!」 アーノルド様を嫌っているわけじゃないみた
last update最終更新日 : 2025-09-10
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12.告白

「お帰り。クリス、ダミアン。変わりはないかい?」「うん」「ダミアンは元気だねぇ」「女将さん、ちょっとお話構いませんか?」 ダミアンは常連客さんと楽しく遊んでいる。その隙に女将さんに話をした。「えーと、まず。私はカイエイ王国の侯爵令嬢のクリスティーン=ウィリアムズです。本名が長いですよね」「やっぱりねぇ。そこらの女の所作とは違う気品みたいなものがあったからなんとなくわかったけど」 追求しないでいてくれた女将さん優しさが嬉しい。「それで…その…ダミアンなんですけど、カイエイ王国の王太子様との間の子でして」「ありゃまぁ、ダミアンは王子様だったのかい?これは驚きだねぇ。本人も知りません。教えたけど、わかってるのかな?って感じです」「まぁ、産まれながらの王宮育ちってわけじゃないからねぇ。ここで産まれたわけだしね!」「それで、この度カイエイ王国の王太子様にプロポーズをされまして、私一人なら即OKなんですけど、ダミアンの気持ちを尊重しようというカイエイの王家とも意見が一致しまして週末のみカイエイ王国の王太子様がここに滞在することとなりました」「それは光栄なことだね。女将さんには変わりなく接していただきたく思います。王太子様の名前はアーノルド様です」「そうだねぇ、‘ルド’とでも呼ぶかい?名前を呼ぶたびに寿命が縮む思いだけどね」「助かります。そのようにお願いします。少しずつアーノルド様とダミアンの距離を縮めていこうという意見です」「わかったよ」 女将さんが話の分かる人で助かった。とても気が軽くなった。 その後はいつものように『大喰らい』で働いた。「ダミアンはもう寝る時間でしょう?お部屋に一人で行ける?」「ひとりでいけるもん!」 寝つきもいいし、大丈夫よね。 その週末さっそくアーノルド様が『大喰らい』へとやって来た。「初めまして、女将さん。私の事はそうですね…‘ルド’とでもお呼びください」「私に敬語なんか使わないで下さいな」「…とおたん?とおたんがきたの?」「そうよ。週末だけ来てくれるって言ったでしょ?ちゃんと約束守ってくれるのよ」 アーノルド様はちゃっかりとダミアンに犬の縫いぐるみのお土産を持って来ていた。ダミアンは大興奮で喜んでいた。「こらこら、誰かに物を貰ったらキチンとお礼を言わなきゃダメでしょう?」「ありがとうございまち
last update最終更新日 : 2025-09-11
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13.家族は増えます

 カイエイ王国の国王が謎の絵を額に入れているという噂はベルーナ王国にまで聞こえてきた。そこまで突飛な絵じゃないと思うんだけどなぁ。 ダミアンが王宮で生活するようになった頃、もうダミアンは10才を越えていたんだけど―――ダミアンの部屋の壁紙は犬の模様だった…。「俺はもうガキじゃないんだけどなぁ」 とか言ってたけど、私から見たらまだまだ子供。可愛らしい。ところで、王宮で生活をするようになり、私は王太子妃として生活をするようになったわけで……。 つまるところはダミアンの弟妹を妊娠しました! ダミアンにはいつ言おうかな?とドキドキしています。アーノルド様は早く伝えた方が喜ぶんじゃないか?って言ってるから、早い方がいいのかな?「ダミアン、あのね母さん」「‘母さん’じゃなく‘母上’だろ?」 ダミアンに言葉遣いを訂正されました。立派になったねダミアン。「ゴホンっ、母上は実はダミアンの弟か妹を妊娠しました!」「マジか?俺は今10才だから11才になったら産まれるのか?」「多分そうだろうってお医師様は言っているわよ?それにしても、言葉遣い悪いわねぇ」「仕方ないだろ?王宮生まれの王宮育ちじゃねーんだから。安心してよ、公の場ではちゃんとするから」 焦った時とか出るのよ、素の言葉遣いが……。 とか言ってるけど、皆王宮で生活できてるし、初恋も実り幸せです♡
last update最終更新日 : 2025-09-12
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