「それがですね、先ほどアーノルド殿下よりプロポーズを受けまして……」「うーん。ダミアンを逃すのは惜しいが、王家からの申し出だからな。それにだ。二人が想い合っているのだろう?」 お父様にそう言われると、なんだか照れてしまいます。「かあたん、とおたんとけっこんちちゃうの?」 それをダミアンに言われると、正直困ります。「ダミアンは父さん嫌かなぁ?」と聞くと、照れたように頬を染めて首を左右に振るのです。 少しずつ慣れるってのはダメかな?いきなり王宮で生活するって困るよね?「それじゃあ、父さんに頼んで週末だけ一緒に過ごすことにしようか?残りの日は『大喰らい』でいつものように二人で過ごすの!どうかな?」「ちょれなら、がんばる!」 がんばる事なのかなぁ?アーノルド様と陛下に相談しましょう。 それから王宮に戻り、アーノルド様と陛下に相談しました。「やはり急にアーノルド様が父親と言っても受け入れるられないようで……。週末にアーノルド様が私達が暮らす『大喰らい』へやって来てもらえませんか?隣国となってしまうのが心苦しいのですが」「了解した。ベルーナ王国にはその旨の書状を送っておこう。アーノルドは心してダミアンに父親として慕ってもらうように!」 王命?「ダミアンは可愛い我が子ですからね。私も父親として慕ってもらいたく思います」「えーと、ダミアンは騎士様に憧れているのと猫派ではなく犬派です。犬が大好きです。犬のパンツにしたら汚したくなかったのかな?おねしょをしなくなりました」「「すごいな……」」 平民の暮らしがでしょうか?「おねしょなんて王宮だったら違う克服のさせ方でしょうね」「うむ、そうだな。アーノルドの時はなぁ……」「父上っ」「陛下だと言っておろうが、動揺しおって全く。その件についてはあとでじっくりクリスティーン嬢と語り合う事にしよう。他に何か問題はあるかな?」「今はありません」「では、週末はアーノルドがクリスティーン嬢の元へと通うようにしよう。慣れてきたら、その日にちを増やす方向でというのはどうだ?」「「それでお願いします」」 そのように決まった。「ダミアン、週末だけ父さんが『大喰らい』のところに来てくれるわよ!一緒に働きましょうね。ダミアンのカッコよく働く姿も見せないと!」「うん!」 アーノルド様を嫌っているわけじゃないみた
最終更新日 : 2025-09-10 続きを読む