エヴァンス嬢は強かった。昔、私はライルに負けちゃったんだよなぁ。その後のブロック様のおかげでライルよりも序列は上になったけど。 それにしても…エヴァンス嬢、眼力が半端ないわ。「まぁ、ライル様がお腹を見せてくれていますわ」「撫でてあげると喜ぶわよ?」「…そんな痴女のような真似」 恥じらうようなエヴァンス嬢は可愛いと思いますけど、私はその痴女のような真似をためらうことなく、全力で撫でてました……。 元の姿に戻った時、やはりライルは凹んでいた。「なんなの?ライル。昔はよく私と遊んでいたじゃない。今更よ」「成人してからの重みを感じているのです」 そんななので、ライルとエヴァンス嬢は正式に婚約をすることとなりました。「私もライル様をモデルとした縫いぐるみを作った方がいいのかしら?」「そんな趣味は母上だけでいい!」 あ、そんな趣味とか言われた……。バイトちゃん・改、返してくれないのに。「あー、でも。私達に子供が出来た時にその子に縫いぐるみを渡せたらと思います」「……」 それ以来ウォルフォード王国では王家に嫁いだものは、王家にて御子に自作の縫いぐるみを渡すという事が慣習化されました。 それによってウォルフォード王国の貴族の令嬢の嗜みとして縫いぐるみの作製が必須となりましたが、何故王家に嫁いだものが御子に自作の縫いぐるみを渡すのかは伝わりませんでした。 結局、エヴァンス嬢の気持ちを受け入れるような形となったライルは自分がモデルとなり、バイトちゃん3号を作る事となりました。「バイトちゃん3号は私が作製します!」 というエヴァンス嬢の情熱には負けてしまう。エヴァンス嬢には快くライルが協力するようで、簡単に狼化し、人に戻った時には筋肉の付き方などアドバイスをしていました。 私にはスパルタだったのに、エヴァンス嬢には甘いなぁと見ていました。微笑ましいです。 ライルの優しいアドバイスとエヴァンス嬢の情熱でバイトちゃん3号は予想よりも早く完成しました。「あら、これは二人にさっさと結婚してしまえという事かしら?」 と、私が言うと二人とも俯いて赤面してしまいました。ライルにいたっては精神が乱れまくって、狼化するようですがこの場にはライルよりも序列が下の者はいません。 ブロック様に私、エヴァンス嬢。そしてライルですので序列でライルが下となります
Last Updated : 2025-11-18 Read more