Todos los capítulos de 婚約破棄したら殿下は狼男だった。: Capítulo 11 - Capítulo 20

24 Capítulos

11.再婚約

 改めての王命で「ヘレン=フローレンスはブロック=ウォルフォードの婚約者とする」という書簡が実家に届けられました。「我が娘は王城で何をしたんだ?まさかの粗相?」 久々に実家に帰ってきたというのにそんな辛辣なことを言われるとは…。「よくわからないわよ。私は普通に殿下の侍女として生活してたわよ」 普通……かどうかはわからないわね。狼化した殿下を撫でまわしたり、一緒に散歩したりしてたし。強くて、人じゃ敵わない大型犬みたいな? バイトちゃん・改もかなりの出来になったわ。これも殿下のおかげよ。筋肉の感じとか肉球の感じがしっかりとわかったからね。……耳と尻尾は別物だけど。 殿下はどういう気でいるのかしら?***************「陛下!ヘレン嬢を何故再び俺の婚約者に?」「お前を御することが出来るのは彼女だけだと思ったからだ」 確かに、狼化をした俺にも恐れずに接することが出来る(むしろ喜ぶ)のはヘレン嬢くらいのものだろう。バイトちゃんを自作するほど狼大好き♡だからな。 しかし、そこに恋愛感情があるかと聞かれると困る。多分ヘレン嬢もだろう。 まあ、婚約者同士になってから恋愛感情が…ってパターンもあるわけで、ヘレン嬢には王妃教育を頑張ってもらいたい。**************** 私は再び王城で暮らすこととなりました。 貴族の中には「またあの女が殿下の婚約者になったらしいわよ?」などいろんなことを言われる毎日。しっかりと顔と名前を覚えておきましょうか?王妃になったアカツキに貴女達の居場所がどうなるのかしら?などとあくどいことを考えてしまいます。「ヘレン嬢、再び俺の婚約者として王城で暮らすようになったね。ヘレン嬢の淹れた紅茶が飲めないのが残念だよ」 そうでしょう、そうでしょう!私はそのための侍女みたいなものだったのだから。その言葉が聞きたかったのよ!「王妃教育も頑張ってね!」 最後になんて言いました?オオヒキョウイク?王子妃教育も大変だったのに、まだあるの~‼ なんと王妃教育の講師はシルク様。 私とシルク様の仲で少しは手を抜いてくれないかなぁ?と思いましたけど、シルク様はどっちかというと、私の事が最初から嫌いだったみたいですし、全く手を抜く気配を感じられません。怖い。「そんな調子で王妃など…それもブロック殿下を支える王妃となろうとい
last updateÚltima actualización : 2025-11-08
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12.挙式当日

「さて、先ほどの課題ですが…まあ、この程度できて当然ですね」 さては、私をボロクソに言うつもりだったのでしょうか? 数か月後、シルフ様による詰め込みスパルタ王妃教育は免許皆伝という形で終わりました。王妃という職業に免許というものは必要なんだろうか?シルフ様は王妃教育ができるよ的な免許もお持ちなのかしら?謎の多い方ですね。「「ヘレン嬢!王妃教育修了おめでとー‼」」 ガイヤード様と殿下から祝いの言葉をいただきました。ガイヤード様はいつお戻りに?何にせよ、殿下の仕事も少なくなりよかったです。「殿下は帝王学的なものの習得は終わってるんですか?」「それは結構前に終わったから、今回は気楽な身だなぁ」 なんだかズルいと思ってしまいました。「最近は狼化もしなくなって…。精神が安定してるんだろうか?」 私の癒し……。  王妃教育も修了し、正式に王太子妃として公の場に出るために私とブロック殿下は挙式をすることとなりました。 正直なところ、実感が全くありません! 一年後になるだろう(諸々の準備で)と言われたけれど、「ああそうですか」という感じです。 ドレスを選んだりと一年間はなんかすごく忙しかったように思うけれど、ブロック殿下に対して恋愛感情があるかと言われるとなんとも言えません。 おそらくブロック殿下の方も同じじゃないのかなぁ? などと思っていたのに、無情にも挙式・お披露目という事になりました。 事務的で非常に面倒…ゴホンッ、大変な儀式となります。 当日は私は朝から磨けるところは全て磨き、挙式では参列した方からお褒め頂き非常に嬉しかった。……早起きして(させられて)良かったです。 殿下はお決まりの王家の正装ですね。気慣れたものでしょう。私はこんなものは着慣れていません!「こちらは代々の王家に嫁ぐ方が着ることになっているウェディングドレスとなっています」 と、メイド長から言われたけど…。それって伝統といえば伝統だけど、真っ白なのがウリのはずのウェディングドレスがちょっと黄ばんでいたり、古いだけじゃない?もっと古さを感じさせないものにして欲しかった……。ネックレスとか宝石類なら代々でも大丈夫じゃない?誰がそんなルール決めたのよ?「へぇ、古いデザインでも着る人によってはそれなりに見えるんだな」 それは褒めているんでしょうか?褒めるならもっとスト
last updateÚltima actualización : 2025-11-09
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13.余は満足じゃ

 何故か恙なく初夜を終えました。 王家はしっかりと閨教育をするようですし、その成果でしょうか?どうでもいいんですけどね。 今日は王妃様とお茶会です。 お茶会でのお話のテーマはズバリ『代々続くウェディングドレスについて』です。「ごきげんよう。本日はお招きにあずかり光栄ですわ。王妃様」「いやだわ。お義母様って呼んでほしいなぁ」 可愛らしい方だ。政に関しては妥協がないのに。「あれ、どう思いますか?」「『代々続くから…』って理由で着させるのはどうかと思うのよ。実際にヘレンちゃんだってほかのドレスの方が絶対可愛かっただろうし」 私は恥ずかしくて、扇子で顔の半分を隠しました。「まぁ、可愛い方。本当に、私が結婚する時も「こんなのを着なきゃならないの?」って思ったもの。ドレスが原因で結婚を拒否する方が現れるんじゃないかと未来の王家に危機感よ」 やっぱりお義母様も思っていたのかぁ。「代々続くネックレスとかなら問題はないんですけどね」「そうなのよ。分かり合えるのは二人だけっていうのが悲しいわよね」 来賓だって見たらわかるでしょうに。…古さが。「黄ばんでいるのが何か嫌だわ。やっぱウェディングドレスは真っ白っていう夢がありますよね」「そうよ!それを黄ばんだドレスを着せるメイド長もどうかと思うけど、こればっかりはね…」「だから、今後はあのドレスを着るという風習をなくしましょうよ!私一人だとダメだとブロック様に言われました」 後に『ウェディングドレス対談』と呼ばれる対談がなされました。いや、愚痴ってたみたいなところがあるんですけどね。「ところで、ブロックとの初夜はどんな感じだった?」 途中犬耳と尻尾が出てきて、全身狼化してしまうかとドキドキでした。とは言えないなぁ。「お義母様が所望なのはお世継ぎかしら?どうなのかなぁ?触っちゃいけない箇所に触ることが出来て私は満足です」 犬耳も尻尾も触ったもーん。余は満足じゃ! おそらく、新婚さんという期間は続くのでは?と思ってるけど、どうなんだろ?新婚期間てどのくらいなんだろう?「陛下はどうでした?新婚時代」「もう、毎晩毎晩。狼になりかけ大変だったわよ?朝になって人の姿をしてホッとするのよ。そんな新婚時代。懐かしいわね~。ブロックが生まれたら陛下もブロック可愛さに結構公務の合間に見に行ってたわ。会いに行った
last updateÚltima actualización : 2025-11-10
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14.バイトちゃん2号

「全く、簡単に媚薬なんかに引っかかって…」 まさか王妃様がそのような卑怯な真似をするとは思わないでしょう? 私の理性的な考えとはうらはらに、「熱い」と言って服を脱ぎ始める始末。「この部屋に夫である俺だけで良かったよな。全く手が焼けるなぁ?」 本当にそう思ってるのか?楽しそうにしてるじゃないですか!楽しそうに尻尾が左右に触れてるんですけど? 気づくと全裸でベッドにいました。不覚。凹む。 隣には幸せそうに寝ているブロック様がいた。まだ完全にヒト化が済んでいないのか犬耳と尻尾丸出しの姿で寝ていた。 凹んだ気持ちを浮上させるためにも犬耳と尻尾を触り放題触った。「おい、それはなぁ。敏感なところだから触るのはやめとけって言っただろう?」 と、何回戦目なんでしょう?に突入してしまいました。 お義母様の高笑いが幻聴で聞こえてきます……。 そんなわけで、私は妊娠しお世継ぎとなる御子が誕生し、国中大騒ぎとなりました。慶事だからいいことだけど、騒ぎすぎでしょう? そんな可愛い我が子の名前は、ライル=ウォルフォード。 私は仔狼の姿を見たいんだけど母親にはなかなか見せてくれないのが悩み。他の人は見たのかな? ガイヤード様もシルフ様も目撃したという情報を持っていませんでした。 父であるブロック様も持っていません。 ……この子は、仔狼になるのかな?ならなかったら私に不貞疑惑? ライルは狼になる事を嫌いにならないように、ライルと一緒にバイトちゃんを寝かせることにしています。 ガイヤード様、シルフ様、そしてブロック様に反対されたけれどこればっかりは「自分を嫌いにならないようにしてるのよ!」と強行しました。 それにしても……ライルが狼化しません。 ブロック様に「ライルが狼化しないから、私の不貞を疑いますか?」とドストレートに聞きました。返事は「ああ、それはないな。ライルは俺の子供の頃に顔が似てるからな」と、一蹴されました。 ほっと一息です。 仔狼を期待していた私としては残念だけど、不貞疑惑がなくて良かった。 その後はブロック様も狼化しなくなって、私の癒しはバイトちゃん・改だけです。「いやだ~!ははうえでもこれだけはゆずれません!」 強くなったね、ライル。ほろりと来ますがそうではありません。 私の宝、バイトちゃん・改をライルが譲ってくれないのです。確
last updateÚltima actualización : 2025-11-11
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15.バイトちゃん2号、一応完成しました

 バイトちゃん2号はそれでも最高級の狼の毛皮で製作しました。 今回も指に針が……。年齢と共に成長…しないのですね。こういうのって練習あるのみでしょうか?バイトちゃんパラダイス?それも良いと思うのですが…。あっ、私の心の中を読んだようにブロック様が睨んでくる。 バイトちゃん2号の瞳は黒曜石です。 狼化した殿下をモチーフにしてますからね~♡ 毛皮…銀色がよかったけど、野生で銀色ってのはなかなかいないらしく、灰色から白に近いような色のものにしました。真っ白のものはなかなか手に入らないようで…。銀色なんてレア中のレア! そんなバイトちゃん2号ですが、なかなかの出来栄えだと思うのです。 しかしながら、生まれた時からバイトちゃん・改と一緒に寝ていたライル曰く、「きんにくのつきかたがぜんぜんちがう!ぼくはやっぱりバイトちゃん・かいがいい!」 と、いうことです。 そんなつもりないんだけどなぁ。ライルには狼について英才教育を施しているような状態になりました。仔狼が見たい。ライルは狼化しないんだもんなぁ。つまんない。「ブフォッ。相変わらずだなぁ、嬢ちゃん…じゃない王太子妃様は」「ええと?ガイヤード様はどこからお聞きで?」「‘バイトちゃん2号はそれでも’とかからかなぁ?ま、最初からだ!」 この人はどうして神出鬼没で私の言葉を最初から聞いているのでしょう?「バイトちゃん2号の触り心地が違うらしくて困りましたわ」「それは…狼マニアさんレベルでわかる事じゃないのか?俺なら毛皮だけでオッケーって感じだけどなぁ」「それは狼への冒涜です!作るのならば正確に!…なんですけどバイトちゃん2号はダメ出しをいただきました。ライルから……」「息子からって言うのがまたキツイなぁ」「ブロック様はもう狼化しませんし、ライルに狼化の予兆も感じられませんし。八方ふさがりです」「ははうえ、なんだかおなかがへってきました」 はっ!これはライルが狼化する予兆?遠い以前にガイヤード様と話したブロック様が狼化する時の予兆について!お腹が減ったとかお腹が鳴るとかないのか?って話をしました。 ……結論から言いましょう。 ライルはただ単にお腹が空いただけでした。残念。「ねぇ、ライル?今度、バイトちゃん・改の子供バージョン作ろうかと思ったんだけど、子供の狼って見たことも触ったこともないのよ
last updateÚltima actualización : 2025-11-12
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16.ライルの覚醒(?)

 そんな時、ライルの体が発光しました。「ライル、その耳……犬耳よ?狼化が進んでるみたい!」「え?そうなの?苦しいとかそういうのはぜんぜんないんだね」 そうして話しているうちに、ライルが完全に狼化しました。 そう、私の念願の仔狼‼ 初めましてになるのかな?なので、やはりここは睨めっこです。 私はブロック様にも勝ったという実績があるわけで、負けるわけにはいきません。 だけども…。「ヘレン、バイトちゃん2号の事なんだけどいいか?」 というブロック様の声に反応して目を逸らしてしまったのです。実の息子に敗北……。「ブロック様―!!ライルに負けちゃったじゃないですか!思う存分モフモフできないなぁ」 私はブロック様に詰め寄ってしまいました。ブロック様が私にたじろいでしまっています。「なあ、その睨めっこというのは、俺がライルとしてもいいのか?」「そりゃあ、もちろんです。近くにいる以上、序列はつけた方がいいですよ」 ブロック様とライルの睨めっこ。面白くなりそう! ブロック様は父親の沽券がかかっていますよね?ライルは無邪気ですけれど。 ――――これは……ライルにブロック様が圧勝し、そのブロック様よりも私が上だったとしたら、ライルの中で序列は私が一番上になるのでは? ブロック様、頑張って!そして私がブロック様を叱咤激励したとしよう?ライル(仔狼)的にはブロック様よりも序列が私の方が上に! 夢の仔狼をモフモフまであと一歩よ!ブロック様頑張って! 流石、素敵な銀狼だっただけのことはありますね。その眼力でライルを一蹴。「流石です!ブロック様!ライルー。モフモフさせて~」 まだ甘かった。私の方が序列が下!「ライル、母上の言う事を聞け!」 その低い声は恐ろしかった。序列などは関係ないだろう。 ライルをモフモフさせてもらえてよかったんですけど、ブロック様が怖かったよ~! 再びライルの体は発光し始め、元の体に戻った。「あんまりよくおぼえていないけど、ははうえはいつもどおりだったきがする。ちちうえがなんかいつもよりもこわかった」 うん、私も怖かった。「ライル?ライルが仔狼になる事がわかったから、ライルをモデルに仔狼ちゃんを作っていいかしら?ブロック様が狼化した時の子供時代ね」 顔が笑ってしまう。だって、ライルの毛皮―――銀色だったんだもの。血は
last updateÚltima actualización : 2025-11-13
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17.バイトちゃん2号の親子狼

 しかしまぁ、バイトちゃん・改は譲ってくれないのかぁ。結構思い出の品なんだけどなぁ。ライルが狼嫌いにならないように傍に置いたんだけど、譲ってくれないんだもんなぁ。 その後、ライルは度々仔狼になることがあり、その度にモフモフ堪能し、筋肉の具合を確認。バイトちゃん2号の筋肉の感じもライルに合格をいただきました。ライルの方が狼の筋肉の感じとかもう、英才教育だからね。  バイトちゃん2号の仔狼バージョンですが、やはり最高級の毛皮を知り合いの猟師さんに譲っていただき手縫いで作り上げました。日々仔狼化したライルと触れ合っていた成果が出たというものです。 ガイヤード様もシルフ様もその情熱を他の事にも向けてほしいとか言ってますけど、他の事はあまり興味がないんですもの。 針が指に刺さろうとも毛皮が無事ならば万々歳です。サイズは…20センチくらいかしら?あんまりその辺は考えていなかったわ。なにしろ、モデルがすぐそこにいるから♡ ライルが仔狼になった時がチャンスです。 モフモフナデナデで筋肉の感じ、肉球の感じを覚えるのです。 ああ、ブロック様が昔使用したボールと『取ってこーい』に使用した縄も使って遊びました。 ボールで遊ぶのは無邪気で楽しかったわ。でも、あの縄にはブロック様の匂いがするのかな?すごく遊ぶのにためらっていました。不憫なので、ライル用に新しく縄を用意し『取ってこーい』って遊びました。仔狼は乳歯なのかな?歯がイズイようで、縄がお気に入りとなりました。 ブロック様もそうだったのですが、狼化から完全に人に戻ると凹む。ライルも凹むことないのに…。「じきこくおうとしてはずかしい」 らしい。次期国王の自覚がすでにあるのは素晴らしいけど、凹まなくても。可愛いのに。まだ幼いというのに次期国王の自覚があるのは立派です。でも、まだライルのおじい様が国王ですからね?ライルがそんな自覚があるっておじい様が聞いたら喜ぶわよ?まずはブロック様が国王になるのよ?ライル、まさかブロック様のライバル宣言じゃないわよね? いろんなことがあったけど、ライルも納得のバイトちゃん2号とその子供の親子狼が完成‼パチパチ‼やはり気合いを入れたのは毛皮ね。 バイトちゃん2号の色に近い色の毛皮は最高級。その毛皮を大胆に使用。 触り心地はライルを参照し、かなりの再現度を実現したハズ! そしてラ
last updateÚltima actualización : 2025-11-14
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18.ライルのお相手

「ははうえ。ははうえは、バイトちゃん2ごうのおやこおおかみをしょゆうするのですか?」「そうよ?ライルはバイトちゃん・改を譲ってくれないしねぇ」 ちょっと意地悪だったかしら? 私はライルがたまに狼化した時にモフモフしたらそれで最高なのよね。本音を言えば。 そんなやり取りをしていましたが、ライルも婚約者さんを探すような年頃(5・6才くらい?)になりました。 ライルは未だにバイトちゃん・改を大事に抱えています。 ライルの身長くらいの大きさのものだから、結構な重さだと思う。持ち歩くだけでトレーニングになっていると思うけど、本人はどう思ってるのかな?「ライル様、そのような汚い縫いぐるみを大事になさっているのですか?ああ、瞳はサファイアですか?それは価値がありそうですね!」「貴女は何をしに来たのですか?」「へ?ライル様の婚約者候補として参りました」「ふむ、では帰ってくれ」 そうでしょうね。汚いだろうね。赤ちゃんの時からライルと一緒にいるんだもの。物の価値を宝石とかでしか測れないような令嬢にようはないわね。ライル、グッジョブよ!「初めまして。ガードナー伯爵家が次女、エヴァンスと申します。男性のような名前でお恥ずかしい。お父様が私が母のお腹にいるうちに名前を決めてしまったとか…」 好印象ね。自己紹介をするのが礼儀よね。「可愛らしい縫いぐるみ。手作りですか?どなたの?」「あ、これは母上が作ったものです」「まぁ、王太子妃様が!素晴らしいわ!細部までこだわった出来栄えに感動です!私は犬が好きなんですの。それも番犬のような大型の。令嬢が飼っているような小型の犬はちょっと……」 わかる~!!この子とは気が合いそうだわ~!!「犬ではなく狼なんだが……」「そうなんですの?見たことはありませんが、このような感じなのですか。勉強になりますわ。私もこのような縫いぐるみを作りたいものです!」 こんなことがあって、ライルがエヴァンス嬢と婚約するというよりも、王太子妃とエヴァンス嬢がお茶会をするということが多くなり、貴族の中ではエヴァンス嬢がライルと婚約しているという認識を持つようになった。 エヴァンス嬢は一応王太子妃教育を受けた。 ガードナー伯爵家では「よくやった!」という騒ぎだったらしい。 今、エヴァンス嬢は王宮で暮らしているけれど、伯爵家で生活していた頃
last updateÚltima actualización : 2025-11-15
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19.ライルの今後

「王太子妃様がその縫いぐるみを作ったんですの?素晴らしいわ。是非、うちの子(小型犬)をモデルにした縫いぐるみも作っていただきたいわぁ」 バイトちゃん・改とかを褒めればライルとの婚約の道が広がると思っているのかしら?そんな簡単なものじゃないけど?「私が作った縫いぐるみはどれだけリアルにできるかを追求していますの。私が作っている縫いぐるみは狼ですので猟師の方から毛皮を譲っていただき作っているんですけれど…貴女が飼っている仔犬の毛皮はありませんでしょう?作れませんわ。残念です」 わざとに残念そうに振舞う。それに小型犬と触れ合うのは面倒ですしね。無駄に吠えて煩いですし。大人しくしていませんもの。ブロック様やライルは本当に優秀なモデルでしたわ。「あら、急用が……大変。そうですの?急ぎ家に戻りますわ。すみませんが失礼いたします!」 本当に失礼なお方。向こうから私とのお茶会を望んできたというのに、向こうの勝手でお開きとするなんて。 おそらく、飼ってる仔犬の毛皮ってあたりで気分が悪くなったのかしら? 私も小型犬との触れ合いなんて嫌ですけど。 空いてしまった時間は王太子妃教育が終わったエヴァンス嬢とお茶会をすることとしました。「全く、小型犬の縫いぐるみなんか作りたくありませんわ、正直なところ」「そうですよね。小型犬の筋肉の付き方なんかどうでもいいとか思ってしまいますわ」「そうよね。見た目もそんなでもないし、筋肉あるの?とか思っちゃう」「わかりますわ。それで作るために触れあわなきゃとかサイテー。テンションも下がりますね」「そうなのよ!」 私は淑女にあるまじきことだけれど、テーブルを叩くようにして立ち上がってしまいました。「テンションって大事よね。バイトちゃんを作る時は針が指に刺さろうともよかったけど、テンションが下がってるときは針が刺さったらやる気もなくなるわ」「ですよね」 エヴァンス嬢ならライルの事情(王家の事情)を話してもいいんじゃないかと思うけど、ことは王家の事だから、ブロック様とも相談しようと思います。 その日の夕食の後、ブロック様に相談をしました。「私から相談があります。ライルの狼化するという事をエヴァンス嬢に話してもいいのではないかと思うのですがどうでしょうか?エヴァンス嬢は最初から大型犬が好きで、私の趣味(バイトちゃん作製)について
last updateÚltima actualización : 2025-11-16
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20.ライルの秘密

「いらっしゃい、エヴァンス嬢!今日は大事な話があるのよ~。実は、ライルなんだけど、精神が乱れると狼化するのよ~。嘘みたいでしょ?でも、バイトちゃん2号の子供の方はライルが小さい時の筋肉の感じを参考にしてるわ。あ、誰でも触れるわけじゃないのよ?」「お母様だからですか?」「違う違う!野生だもの。睨めっこよ。睨めっこに勝った方が序列で上になるの。バイトちゃん・改はブロック様を参考にしてるわ。あ、痴女みたいでしょ?私も思ったわよ?でもそこは「狼が相手」って気をしっかり持ったのよ。ちなみに、ライルはバイトちゃん・改を赤子の時から一緒にいたから大好きなのよ~。私が狼を嫌いにならないようにって無理矢理傍に置いたんだけど」 ガイヤード様もシルフ様もブロック様まで反対したわね。懐かしいわ。「ブロック様が狼化した自分の事を嫌いだったみたいで、そんな風にならないように、傍においてたの。そしたら私に譲ってくれなくて、そんなだからバイトちゃん2号とその子を作製。ライルにも協力してもらったわ。ライルがスパルタでね。なかなか作製したものにOK出してくれないのよ。「きんにくのつきかたがちがう」とか?」「大変だったんですね」「そうなのよ。小さい子って残酷よね。無邪気に言ってくるから、こっちにはグサっと刺さるのよ」「それで、この物語は終了ですか?もっとなんかこうグッとくるものがあるといいんですけどね」 エヴァンス嬢が信じてくれない……。そうだよね、荒唐無稽な話だものね。そんなこともあると思ってブロック様の許可は貰ってるわよ!「ライルはいるかしら?誰か、ライルを呼んできてくれる?」 しばらくするとライルが着ました。「母上、なんの用ですか?今、私はガイヤードに剣術を教えてもらっていた所だったんだけど?」 やっぱり上に立つものは強くないとね。軟弱なトップって嫌ですよ。「エヴァンス嬢にライルのというか王家の呪い(私は可愛いから好きなんだけど)の話をしたんだけど、信じてくれないのよ」「はぁ、それで母上は百聞は一見に如かずと思っているのですか?」「流石ライルね~!ご名答よ」「私の精神が乱れない限りは……」「ライル……残念なことだけど、エヴァンス嬢に話すってだけで動揺したのかしら?耳が可愛らしいわよ?」 ライルは自分の耳が頭の上から生えている事、尻尾が生えている事を確認しまし
last updateÚltima actualización : 2025-11-17
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