改めての王命で「ヘレン=フローレンスはブロック=ウォルフォードの婚約者とする」という書簡が実家に届けられました。「我が娘は王城で何をしたんだ?まさかの粗相?」 久々に実家に帰ってきたというのにそんな辛辣なことを言われるとは…。「よくわからないわよ。私は普通に殿下の侍女として生活してたわよ」 普通……かどうかはわからないわね。狼化した殿下を撫でまわしたり、一緒に散歩したりしてたし。強くて、人じゃ敵わない大型犬みたいな? バイトちゃん・改もかなりの出来になったわ。これも殿下のおかげよ。筋肉の感じとか肉球の感じがしっかりとわかったからね。……耳と尻尾は別物だけど。 殿下はどういう気でいるのかしら?***************「陛下!ヘレン嬢を何故再び俺の婚約者に?」「お前を御することが出来るのは彼女だけだと思ったからだ」 確かに、狼化をした俺にも恐れずに接することが出来る(むしろ喜ぶ)のはヘレン嬢くらいのものだろう。バイトちゃんを自作するほど狼大好き♡だからな。 しかし、そこに恋愛感情があるかと聞かれると困る。多分ヘレン嬢もだろう。 まあ、婚約者同士になってから恋愛感情が…ってパターンもあるわけで、ヘレン嬢には王妃教育を頑張ってもらいたい。**************** 私は再び王城で暮らすこととなりました。 貴族の中には「またあの女が殿下の婚約者になったらしいわよ?」などいろんなことを言われる毎日。しっかりと顔と名前を覚えておきましょうか?王妃になったアカツキに貴女達の居場所がどうなるのかしら?などとあくどいことを考えてしまいます。「ヘレン嬢、再び俺の婚約者として王城で暮らすようになったね。ヘレン嬢の淹れた紅茶が飲めないのが残念だよ」 そうでしょう、そうでしょう!私はそのための侍女みたいなものだったのだから。その言葉が聞きたかったのよ!「王妃教育も頑張ってね!」 最後になんて言いました?オオヒキョウイク?王子妃教育も大変だったのに、まだあるの~‼ なんと王妃教育の講師はシルク様。 私とシルク様の仲で少しは手を抜いてくれないかなぁ?と思いましたけど、シルク様はどっちかというと、私の事が最初から嫌いだったみたいですし、全く手を抜く気配を感じられません。怖い。「そんな調子で王妃など…それもブロック殿下を支える王妃となろうとい
Última actualización : 2025-11-08 Leer más