All Chapters of 騙されましたわね、王子様!「メロメロ」にして国を乗っ取ってやりますわ!: Chapter 11

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第11話 メロメロ大作戦完了ですわー!(15歳)(終)

 私は大ホールに集まった人たちの前で、図らずもスパリオと結婚宣言をしてしまいましたわ。 会場が温かな祝福ムードに包まれる中、一人だけ真っ青な顔をした少女がいましたの。  それはスパリオと一緒に留学に行っているはずの――銀髪の聖女さんでしたわ。「エリザベス様、大変……、大変申し訳ありませんでしたっ……」 彼女は意を決したように私に近づいてくると、声を震わせながら深く深く頭を下げましたの。「え、あの、聖女さん? 一体、何を謝っていらっしゃるの?」「私のせいで、エリザベス様を不安にさせてしまい……。スパリオ王太子殿下は、いつも、何よりも、エリザベス様のことを気にかけていらっしゃったのに!」「ひゃううん」 彼女の謝罪を真面目に受け入れたいのに、そんなことを言われたら顔がにやけてしまいますわ!  ――じゃなかった、いや本当に、どういうことですの?「ええと、まず、顔をお上げになって? どういうことか、説明してくださるかしら?」 私は努めて真剣な表情を作って、怯えている様子の聖女さんを怖がらせないように優しい声で問いかけましたわ。  彼女はしばらくすると、そろそろと顔をあげて、話し始めましたの。「スパリオ王太子殿下が隣国に留学されたのは、私のお告げのせいなんです」「お告げって、聖女さんだけが聞ける女神さまの声のことですの?」「はい、そうです。そして、その内容が――」 そこまで言うと聖女さんが表情を曇らせて、スパリオを見上げました。  彼は小さく頷くと、優しく私の肩を抱き寄せましたの。「女神さまのお告げは、未来の王妃――つまりエリー、君が将来、重い病気を患うというものだったんだ」「ええっ!?」 全くの予想外の内容に、私は目を丸くしましたの。  昔から健康が取り柄でしたのに……、不安になる私を落ち着かせるように、スパリオは続けましたわ。「聖女――カミラからその話を聞いた僕は、病気の解決方法を必死で探した。それでつい忙しくなって、君には寂しい思いもさせてしまったね」「入学後にスパリオがお忙しかったのは、私の為だったんですの!?」 王宮の仕事や聖女さんのお世話に奔走しているのだと思っていましたの。まさかの理由に、私は息を飲みましたわ。「事情を話すことが出来れば良かったんだけど――治療の目途がたつまでは、君にこのことは言えないと思ったんだ
last updateLast Updated : 2025-12-01
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