瑠華は微動だにせず、何の反応も返さなかった。母はその場に崩れ落ちるように泣き叫ぶ。「お姉ちゃんでしょう……あの子は、全部あなたに譲ってきたのに……どうして、そんなことができたの……」海斗も、胸に渦巻く怒りを抑えきれず、声を荒らげた。「瑠華……珠希も、達也も、家族だろ。そんなことをしておいて、夜、平気で眠れるのか」達也は連れ戻されてからというもの、ずっと元気を失ったままだった。夜になると、眠りの中で泣きながら、母を呼ぶ。海斗はまともに眠れない日々に振り回されながらも、それ以上に、胸の奥が締めつけられる思いだった。――自分は、あの子に対して、これまでろくに向き合ってこなかったのだから。瑠華はゆっくりと、父と母、そして海斗を見回した。その唇が、ふっと歪む。「……お姉ちゃんを殺したのって、パパとママじゃない?ここで被害者ぶって、何なの?私がお姉ちゃんを嫌ってたことも、わざと虐めてたことも、ずっと知ってたでしょ。それでも、見て見ぬふりしてきたじゃん」瑠華は笑みを含ませたまま、こちらを見据える。その目だけが、獣のように冷え切っていた。「本当の娘なんでしょ?見つけてきたその日から、私はお姉ちゃんを犬みたいに扱ってきた。水に薬を混ぜたり、エビにアレルギーがあるのを知ってて食べさせたり……血を抜いて、それを絵の具代わりにしたこともあった……パパもママも、知ってたよね?ママ、あのときは私の絵を褒めてくれたじゃん忘れた?」その言葉を向けられた母は、その場で凍りついた。寝室に大切に飾り、毎日眺めていたあの絵――それが、実の娘の血で描かれていたのだと悟った瞬間、口から悲鳴が漏れ、意識を失って崩れ落ちた。瑠華はちらりと見下ろしただけで、何事もなかったかのように言葉を続けた。「助かるチャンスは、ちゃんとあげたよ。死ぬ前に、お姉ちゃんに電話させたじゃん。でも、パパもママも出なかった……あはは。誰か一人でも様子を見に行ってたら、お姉ちゃんは死ななかったよ。でも、二人とも気にしなかった。どうでもいいって思ってる人、わざわざ置いとく意味ある?だから、私が代わりに片付けてあげたの。結局さ、パパとママは私に感謝するべきなんだよ」瑠華の高笑いが取調室に響き渡った。その瞬間、父は胸を押さえ、その場に崩れ落ちた。父と母は、一夜
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