「おはようございます」 朝八時に会社に入った私は出勤の打刻をして、総務部管理課と書かれているオフィスに入り挨拶をしてデスクに座る。 「おはようございます、木ノ下先輩」 「おはよう、|岡《おか》さん」 私、|木ノ下《きのした》|聖菜《せな》は貿易会社としては大手である村岡貿易株式会社にて働いている。今はもう六年目だ。 村岡貿易株式会社は創業百周年を迎えた歴史のある会社で、貿易会社としては有名だ。外航・内航海運事業から始め、今では外航・内航海運事業の他にも物流事業や旅客船事業、地域活性化推進事業がある。 そして部署は本社にあるのは船舶管理部門、船舶営業部門、管理部門で、海上職の乗船業務がある。私は管理部門である総務部管理課の広報業務を担当している。ホームページや会社パンフレットの社外に発信していくツールの制作や社内報を制作するのが仕事だ。そして、グループ会社の商品をSNSにて配信することにも少しだけ関わっている。 隣に座るのは岡さんといって三つ下の後輩だ。私が初めて教育係をした子で、今でも仲良くしているし頼りになるので助かっている。 「木ノ下さん、運航部から連絡がありました。提案されていた候補の中の寄港日で撮影大丈夫だそうです」 「ありがとう、岡さん。じゃあ、撮影部に連絡取らないと」 「撮影部には昨日連絡してあります。撮影チーフの大和さんはいつでも大丈夫だそうです」 「え、ありがとう。助かる〜じゃあ、連絡してみるよ」 岡さんは昨日アポ取りした内容をメモにまとめてくれていたからそれを見て、スケジュール確認を再度してから撮影部の内線で電話を掛けた。 撮影部と運航部のスケジュールを確認して撮影日が決定して両方に確認メールを送信し終わった時にはもうお昼のチャイムが鳴った。 お昼になりパソコンを閉じ、スマホをカバンから取り出して見る。するとタイミングよく彼からメッセージの通知が来ていた。 【いつもの喫茶店で待ってる】 メッセージアプリを開いてトーク画面を見て内容を確認すると、私は子犬のゆるキャラがグッサインをして【了解】と言っているスタンプを送った。 「先輩、今日は彼氏さんとですかー?」 「うん。出張から帰ってきたみたいだから」 「そうなんですね〜いいですねぇ、確か、営業の方ですよね! 私、入社した時に先輩たち見て美男美
Last Updated : 2025-12-26 Read more