※ このお話は本編である『乙女ゲームのヒロインに転生しました。でも私、男性恐怖症なんですけど…』の三十話から続くお話です。まだ本編をお読みで無い方はまずは本編からお楽しみください。「姫。この鎖主体のデザインと、薔薇主体のデザイン、どっちが可愛いと思う?」「んー…、私としては薔薇の方が可愛いと思うんだけどー…、遠目から見てどっちが可愛いと思う?大地お兄ちゃん」「鎖デザインのネックレスと、薔薇デザインのブレスレットー。成程。姫ちゃんが一番可愛いー」「俺もそう思う。姫さんが一番可愛い」「確かに。姫が一番可愛いな」「ちょ、ちょっと三人共っ、デザインの話でしょーっ。私は関係ないでしょーっ。お世辞言っても何もでないんだからっ。今日の晩御飯は何が良いっ!?」全くもう、お兄ちゃん達は。何そのやれやれって顔はっ!?本当に、透馬お兄ちゃん達は相変わらずだ。リビングでお兄ちゃん達の作業を眺めつつ、私は笑った。あの後…。ママに選択を迫られたあの後、正直私は何処も誰も選べなかった。精神の年齢がもうだいぶ高くなってしまっているから、双子のお兄ちゃんや優兎くん達はもう弟みたいな感覚で。旭達に至っては最早息子の気分である。ぶっちゃけて言えばその括りに陸実くん達も入ってしまっている。となると残された選択肢は、鴇お兄ちゃんと御三家のお兄ちゃん達。鴇お兄ちゃん。鴇お兄ちゃんかぁ。なんでかな?鴇お兄ちゃんとは、今の距離を保っていた方が良い。そんな気がするんだよね。この感覚は今一良く解らないけど、従っていた方が良い気がするんだ。ってなると、残るは御三家のお兄ちゃん達しか残らない訳だけど…こんな消去法で相手を選ぶ、人生を選ぶってのはどうなんだろう?お兄ちゃん達に失礼極まりないよね。私としては御三家のお兄ちゃん達には自分が選んだ本当にとことん惚れ抜いている相手とくっついて欲しいと思ってるの。これは紛れもない私の心からの本音。そう、思ってはいたんだけどね…。私は今考えていた事をストレートにママにぶつけてみた。すると、ママは老いを感じない綺麗な顔の眉間に皺を寄せて、大きくため息をついた。「よりにもよって、このルートを選ぶなんて。…参ったわねぇ」「え?」「けど、そうね。選んでしまったのものは仕方ないわ。私は娘が大事ですもの」え?ちょっと待って。ママ一人で話し進めないで。説明
Última atualização : 2026-04-29 Ler mais