Todos los capítulos de 1万メートルの空から、愛は墜ちた: Capítulo 11

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第11話

私が澄凪市を離れる日、父と母、それに透也まで空港に来ていた。誰にもフライトの情報は教えていなかった。たぶん、ずっと誰かに私を見張らせていたんだろう。スーツケースを引いて保安検査場へ向かっていると、突然母が駆け寄ってきて、私の前に立ちはだかった。白髪がずいぶん増えていた。たった6か月で、10歳も老け込んだように見えた。「夏葉、行かないで。お願いだから……家に帰りたくないなら、お母さんが出ていくから。どんな罰だって受けるわ。だからお願い。お父さんとお母さんを見捨てないで……」母を見つめても、心は少しも動かなかった。昔は、母に「行かないで」と言ってほしくてたまらなかった。高熱を出して入院したときも、1人で流産したときも、ネット中から罵られたときも。おばあちゃんが亡くなり、その体を抱きしめて声も出ないほど泣いたときだって。母が抱きしめてくれたら、もう少し頑張れるかもしれない。何度そう思ったことだろう。それでも母は、一度もそうしてくれなかった。今はもう、そのぬくもりも必要なくなっていた。私は母の横を通り過ぎた。すると今度は、父が前に回り込んできた。目を赤くし、かすれた声で話しかけてくる。「夏葉、父さんが間違ってた。あんなひどいことを言うんじゃなかった。何より、お前を信じてやるべきだった。頼む。もう1度だけ、やり直すチャンスをくれないか」私は足を止めた。「チャンス?チャンスなら何度もあげたよ。でも、お父さんたちはそのたびに小春を選んだじゃない」父の顔から、少しずつ血の気が引いていった。そのとき、透也もこちらへ歩いてきた。黒い上着を着ている。もう、あのきちんとした機長の制服姿ではなかった。手には古びた箱を抱えている。中には、昔の2人の写真が入っていた。透也は消え入りそうな声で言った。「夏葉。許してほしいなんて言わない。ただ、見送りたかったんだ」私は透也を見つめた。目の前の透也が、知らない人のように思えた。かつては、この人が私のすべてだった。透也のために、7年間も人目を忍んで付き合ってきた。透也のために、何度もお腹の子を諦めた。両親にあれこれ言われても、小春がそばにいても、私はずっと我慢した。恋人だと公にして
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