『Kagamine Rin/Len』の切ないラブストーリーなら、『Echoes of Yesterday』がおすすめです。時間ループものなんですが、Rinだけがループに気付いてて、Lenとの関係を修復しようとする話。この作者はVOCALOIDの特性をうまく使っていて、機械的な存在である二人が人間らしい感情を獲得していく過程がリアル。特に、Rinが「歌うことでしか感情を表現できない」という設定が効いていて、プロセコの歌声データみたいに感情がデジタル化されていく描写が秀逸。最終章の「忘却」の扱い方が哲学的で、読後感が重いです。