最近読んだ中で最も衝撃的だったのは、'Between the Notes'という作品。カナ・アリマと黒髎青年が高校の吹奏楽部で出会い、彼がトランペット、カナがパーカッションを担当する設定。音が聞こえないカナがリズムを体感する描写と、彼女の振動を敏感に察知する青年の視点が交互に語られ、音楽という非言語コミュニケーションで二人の距離が縮まっていきます。原作のカナらしい歯痒さを残しつつ、青年側の心理描写が豊かで、特に彼がカナの補聴器を直す際の「触れることさえ許されない」という葛藤が胸に刺さりました。最終的に二人で作るオリジナル曲『無音のブルース』が完成するラストシーンは、ファンフィクションの可能性を感じさせます。