最近聴いたオーディオブックで強く印象に残っているのは、'The Hate U Give'です。主人公のスターは16歳ですが、警察暴力に直面した友人を目撃したことで、社会的不正義と向き合わざるを得なくなります。
この作品が素晴らしいのは、十代の主人公が単なる「子供」として扱われるのではなく、複雑な判断を迫られる人間として描かれている点です。声優の演技も素晴らしく、怒りや無力感、成長の瞬間が生き生きと伝わってきます。
特に興味深いのは、スターが家庭ではまだ子供のように扱われつつ、外の世界では大人としての責任を求められるジレンマです。こうした年齢と成熟度のギャップを描いた作品は、『未成年だけど子供じゃない』というテーマを考える上で非常に示唆に富んでいます。最後の章でスターが自分の声を見つける過程は、何度聴いても胸が熱くなります。