日本語の『不意』という言葉には、予期せぬ瞬間の驚きと、その出来事に対する無防備さが同時に含まれていますね。英語で最も近いのは『suddenly』ですが、これだと単に『突然』という時間的要素しか伝わりません。
『By surprise』という表現も使えますが、これはどちらかと言えば『不意打ち』のような戦術的なニュアンスが強くなります。『Out of the blue』というイディオムは日本語の『不意』に近い感覚で、青空からいきなり何かが降ってくるような意外性を表現できます。どれも完璧な訳ではないので、文脈によって使い分ける必要があります。
海外のアニメやドラマを見ていると、エピソードの終わりに表示される『The End』という文字が意外と少ないことに気づきます。代わりに『To Be Continued』や制作会社のロゴが流れるパターンが多いですね。日本のアニメでは『終』や『おしまい』が定番ですが、海外作品は続編を意識した終わり方が特徴的です。
特に『Game of Thrones』のような大作では、エピソードの最後に静かに音楽がフェードアウトする演出が多く、文字で終わりを宣言する文化そのものが異なります。これは視聴者に余韻を残す西洋的な演出思想で、日本のように明確に区切りを提示する文化との違いを感じさせます。スタジオジブリ作品が海外で『The End』と表示されるのは、逆に日本文化を尊重したローカライズの好例と言えるでしょう。
この違いは物語の消費スタイルにも関係していて、連載ものより完結型のストーリーが主流の日本と、シーズン制が一般的な海外の制作事情が背景にあるのかもしれません。どちらが優れているというより、それぞれの文化が育んだ表現の多様性として興味深いですね。