『ブレイキング・バッド』のウォルト・ホワイトの台詞はまさにこのテーマにぴったりです。最後のシーズンで『I am the one who knocks』と言い放つシーンは、彼が自分を神のように全能な存在と見なす転換点でした。
このセリフの背景には、平凡な化学教師から麻薬王へと変貌した男の狂気がにじみ出ています。普通の人間が権力を手にしたとき、どう自分を神格化していくのかを描いた心理描写は見事です。『ブレイキング・バッド』全体を通して、ウォルトの自己陶酔と現実認識の乖離は『私が神だ』という感情と重なります。
もうひとつ興味深いのは『ハウス・オブ・カード』のフランク・アンダーウッドです。『The nature of promises is that they remain immune to changing circumstances』という台詞は、神のごとき不変性を自称する政治家の傲慢さを表しています。