『STEINS;GATE』の「エル・プサイ・コングルゥ」は作中で重要な意味を持つ造語だが、海外版では「The organization is watching」と完全に別の文に置き換えられた。この変更には「謎めいた雰囲気を優先した」という意図があったらしいが、岡部倫太郎というキャラクターの特異性を考えると、原作ファンからは違和感を持って受け止められた。言語ごとの言葉遊びの再現は翻訳者にとって永遠の課題だ。
『進撃の巨人』の英語翻訳で「心臓を捧げよ」が「Dedicate your hearts」となった件は賛否両論。日本語の「捧げる」には宗教的・献身的なニュアンスが含まれるが、英語版では軍事調達的な響きに感じる人も。文化背景を考慮せず直訳すると、キャラクターの覚悟が単なるスローガンに劣化してしまう危険性がある。