英語には『The nail that sticks out gets hammered down』という表現があります。日本の諺とほぼ同じ意味で、突出したものは叩かれるというニュアンスです。
この表現を初めて聞いたのは、海外ドラマのビジネスシーンでした。主人公が革新的なアイデアを出した際に上司に言われた台詞で、文化の違いを超えて存在する同調圧力を感じました。面白いのは、英語圏でも『hammer down』という物理的な表現を使う点で、暴力性を含んだ比喩が国際的に通じることに驚きました。
最近読んだビジネス書では、この諺を逆手に取る『Stand out intentionally』という反対の概念が紹介されていて、考えさせられました。
赤を基調としたブランドで思い浮かぶのは『Valentino』の鮮烈なレッドですね。あの色合いは『Valentino Red』として登録商標になっているほどで、ガウンからシューズまで一貫した美学が感じられます。
特に2022年秋冬コレクションで披露したスカーレットのケープドレスは、ランウェイを炎のように染め上げました。イタリアンレザーを使ったバッグシリーズも、深みのある赤が特徴的。色の持つ情熱とエレガンスを両立させたデザイン哲学は、『Romeo and Juliet』の舞台衣装を彷彿とさせます。