ハラリ教授のテレビ発言を追うなら、TED Talksの公式トランスクリプトが最も信頼できる情報源の一つだ。あの独特の話し方と深い洞察は文字に起こしても迫力がある。特に『21 Lessons for the 21st Century』を宣伝していた時期のインタビューでは、データ主義と自由意志の関係について鋭い指摘をしていた。
確かに日本語版は存在しますよ。原題の『21 Lessons for the 21st Century』は『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』というタイトルで翻訳出版されています。翻訳は柴田裕之さんが手掛けており、ハラリの鋭い洞察が日本語でもしっかり伝わるよう工夫されている印象です。
この本、特に第4章『教育』と第14章『世俗主義』の議論が秀逸で、AI時代の倫理観や宗教の役割について考えるきっかけになりました。翻訳本を読むと、グローバルな話題なのに日本の文脈でもすっと腑に落ちる表現が多い。例えば『データ宗教』という概念の説明では、日本のIT事情を彷彿とさせる具体例が補足されていたりします。
書店ではビジネス書コーナーより哲学・思想系の棚に置かれていることが多いですね。装丁も原書とは異なり、日本の読者を意識したシンプルなデザインになっています。