あの切ない青春ラブがどう終わるか、気になっているなら朗報がある。
記憶に残るラストを追いかけてきた自分にとって、結末がきちんと単行本に収まっているのは嬉しいポイントだった。'Ao Haru Ride'はイオ・サキサカ(咲坂伊緒)による作品で、雑誌連載を経て単行本は合計13巻で物語が完結している。最終巻では本筋の決着に加えて登場人物たちのその後が描かれる余韻ある章もあって、読み終えたときの満足感が高い。
個人的には最終巻での感情の収束のさせ方が好みで、作中の微妙な距離感や時間の経過を丁寧に描写している点が光っていた。もし未読の友人に勧めるなら、アニメより先に単行本の13巻まで読むことを勧めるね。
忘れられない一人の人物が頭から離れない。たぶん、作品の中心で貪欲がどんどん肥大していく様を目の当たりにしたからだ。
僕が特に惹かれるのは、'There Will Be Blood' のダニエル・プレインヴューだ。彼の利己的な選択は単なる個人的な欲望にとどまらず、周囲の人間関係や社会構造を次第に崩していく。その過程を追うと、物語はただのサクセスストーリーにはならず、緊張感と悲哀の渦に変わる。観客として、僕は彼の行動を非難しつつも目が離せなくなった。
動機の曖昧さと行為の露悪性が、観る者に倫理的ジレンマを突きつける。利己的な振る舞いがもたらす連鎖――裏切り、孤立、暴力――が丁寧に積み重ねられているため、クライマックスは痛烈なカタルシスと不快感を同時に与える。そういう映画は僕にとって、ただ楽しむ以上の考察を促してくれる存在だ。