熊をモチーフにしたホラーといえば、『The Only Good Indians』の作者スティーヴン・グラハム・ジョーンズの短編『Mapping the Interior』が思い浮かびます。彼はブラックフット族の伝承を下敷きに、自然界の畏怖と人間の恐怖を巧妙に融合させています。
特に印象的なのは、主人公の悪夢に現れる『人語を話す熊』の描写で、民俗学的な要素と心理的ホラーが絡み合う緊張感は圧巻です。『The Wendigo』のような古典的モチーフを現代風に再解釈した点も、このジャンルに興味がある方にはたまらないでしょう。自然と超常現象の境界が曖昧になる瞬間の描写が、読後に長く尾を引きます。