あの『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎さんがかつて留年したエピソードは有名ですね。大学時代に漫画
執筆に没頭しすぎて単位を落としたそうですが、その情熱が今の偉業につながっています。
面白いのは、留年した期間を『漫画の修行期間』と捉えている点です。インタビューでは『時間がたっぷりあったからこそ、キャラクターや世界観を深く考えられた』と語っていました。特に『シャンクス』のキャラクター像は留年中のアルバイト先で出会った先輩がモデルだとか。
挫折を糧に変える発想は、『ドラゴンボール』の鳥山明先生のエピソードにも通じます。専門学校を中退しながらも、広告デザインのアルバイトで培った技術が後の作画に活かされたという話は、逆境を逆手に取る好例でしょう。