蓋がびくともしないとき、つい力任せにやりたくなる衝動が出るけれど、それが一番危ないと心得ている。
最初にやるのは金属部分を温めることだ。温めると金属がわずかに膨張して噛み付きが緩くなるから、ぬるま湯を数十秒回しかけるだけで驚くほど回りやすくなる。熱湯は使わないで、急激な温度差でガラスが割れる恐れがあるから注意している。次に滑り止め性のある布やゴム手袋でしっかり掴んでゆっくり回す。無理に力を入れてねじ切ったり、刃物でこじ開けたりするのは密閉を壊すだけでなく怪我の元になる。
密閉をなるべく保ちたい場合は、開栓直前に栓まわりだけ短時間温めて素早く回し、すぐに専用の再栓器やシリコン製のキャップで蓋すれば炭酸の抜けを最小限にできる。昔、『Back to the Future』の小道具を作って遊んだ感覚で、慎重さと工夫が大事だといつも思っている。終わりに、どうしても固いときは無理せず道具を使うか、販売店や専門店に相談するのが安全だ。