3 Respuestas
興味深いことに、西洋のホラー映画と日本の怪談で「穢い」の使い方が全然違う。『リング』の貞子の怨念は家系に連なる穢れとして描かれるけど、『エクソシスト』で悪魔憑きが吐く緑の嘔吐物は宗教的な不浄のイメージ。前者が「目に見えない伝染病」のように扱われるのに対し、後者はどちらかと言えば肉体への直接的な侵食だ。
最近の作品だと『呪術廻戦』の呪霊が生み出す「穢れ」は、現代人の負の感情の具現化として描かれてる。昔ながらの概念を現代的に解釈した例で、SNSの誹謗中傷が黒い霧になって襲いかかる描写とか、めちゃくちゃ説得力あるよね。
「穢い」って言葉、小説や映画でよく見かけるけど、単に「汚い」って意味じゃないんだよね。例えば『千と千尋の神隠し』で千尋が湯屋に入った時、神々が「人間の臭いがする」って嫌がるシーンがあるでしょ? あれは物理的な汚れじゃなくて、異質な存在に対する拒絶感を「穢れ」で表現してる。
中世日本では死や出産が「ケガレ」とされていたように、作品の中では社会的タブーや倫理からの逸脱を暗示する場合も多い。『鬼滅の刃』の鬼たちが人間を食らう行為も、道徳的な穢れとして描かれる。物理的・精神的な汚染が混ざり合うこの言葉、登場人物の内面の葛藤を表現するのにピッタリなんだろうな。
この表現が効いてると思うのは、キャラクターの転換点で使われる時だ。『バタフライ・エフェクト』で主人公が過去を変える度に状況が悪化していく様子は、まさに穢れが蓄積していく感覚。最初はちょっとした汚れでも、雪だるま式に増幅していく不気味さ。
ゲーム『SILENT HILL』シリーズも、病院の壁が肉に変化したり、鉄格子が突然血まみれになったりする演出で「穢れの浸食」を表現してる。日常が少しずつ崩れていく過程を、この言葉がうまく切り取ってるんだよね。